このところワインの話が続きましたが、今日は大手ワイナリーが出したイタリア料理の本の話。
最近入荷した本、『シチリア/クチーナ・ディ・カーザ・プラネタ』と、『ルフィーノのトスカーナ』は、どちらも力作です。
ワインメーカーたちの土地への強い愛情と豊富な知識を、改めて認識しました。
彼らは料理の分野でも、とてもユニークな存在です。
プラネタもルフィーノもは、広大な土地を所有する貴族であり、領地の産物と自然との結びつきを熟知する農民であり、優れた醸造技術者を育てる研究者であり、世界中の消費者に自社のワインをPRするビジネスマンでもあります。
本からは、その土地の食文化の形成に、自らが一役買っているという自負が強く感じられます。
さらに、ワインのマーケットが世界規模なので、彼らが紹介するトスカーナやシチリア料理も、世界中に通用する洗練したセンスのよさがあります。
どちらの本も、特にルフィーノの本は、ある程度トスカーナ料理を知らないと理解できない中級以上の本です。
ワイナリーのイタリア地方料理は、イタリア料理の分野の一つとして、確立されつつあるなあと感じる本でした。
『ルフィーノのトスカーナ』出版イベント
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プラネタは本の出版1周年を記念してフードチャレンジのイベントを開催。
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