今日は「総合解説」の記事、“食品セレクトショップの料理”で紹介した、キッチン付きボッテガのビジュアル解説です。
キッチン付きボッテガとは、イートイン用のテーブルを併設したり、店内にビストロをオープンさせた食料品店。
地元の特別な食材を買いながら店の料理で味や調理方法、他の食材との組み合わせを知ることができて、料理が気に入ったら食材を店で買って、家で作ることもできる。
高級食材をカジュアルに提供し、買い物がてら夕食に出かけるという現代のライフスタイルにもマッチした店。
まず1軒目は、ヴィチェンツァのアルツィニャーノで4代続く肉屋さんに併設されたレストラン。
肉屋さんだけあって、自慢の食材は独自のルートで買い付けるリムーザン牛。
次は、ヴェネトで100年前からアルティジャナーレのチーズを作っている店。
チーズバーとレストラン併設。
ガイド付きのチーズのデグスタツィオーネというコースがあります。
ジェラートマシンの大手、カルピジャーニ社との共同開発の新製品、チーズマスター。
ミルクからフレッシュチーズができちゃう機械。
この他に、ナポリの家族経営の魚屋をミラノに開いてカンパーニアの食材と組み合わせた魚料理を出す店や、フェラーラで、エミリア地方のスペチャリタを販売しながら自家製パスタやサラミなどを出す店。シチリアの星付きシェフが開いた、レストランのソースやパスティッチェリーアなどテイクアウト料理を売る店など、どんな業種でも、アイデア次第でキッチン付きポッテーガができるもんですね。
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“食品セレクトショップの料理”の記事の日本語訳は「総合解説」13/14年7月号に載っています。
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2016年9月1日木曜日
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2 件のコメント:
キッチン付きとはいいですね、料理教室みたいですね、
リムーザン牛いいですね、
その辺の地方は合併してヌーヴェル・アキテーヌと言う名前になったみたいですね、
自家製モッツァレラ、まだレンネットがありますので低温殺菌牛乳が大量に仕入れられたらまた作りたいと思います、出来たらご報告致します、
今度は私もピッツァ生地にホエイを使いたいと思います。
Vittorioさん
リムーザン牛、イタリア人も食べるフランスの牛は、きっとおいしいんだろうなあ。
モッツァレッラ作り、頑張ってください。
ホエイの乳酸発酵液を使うんですね。
ちょっと勉強しました。
美容にもよさそう。
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