プーリアのフォカッチャの話、続けます。
今月の「総合解説」のP.13、“フォカッチャ・プリエーゼ”の記事で、一番最初に登場するリチェッタは、
“ストラッパータ生地のキアンカ焼きフォカッチャ”です。
何のこっちゃ?
私も初めて聞く言葉ばかりでした。
でも大丈夫。
「総合解説」を読めばこの意味はすぐに分かりますよー。
記事では、フォカッチャ・プリエーゼの特徴や歴史なども説明しています。
上の動画はフォカッチャ・バレーゼ。
「総合解説」では一番最後にリチェッタを紹介しいています。
ピッツァととてもよく似ていますが、明らかにピッツァじゃないんです。
参考までに、もう一つのよく似たフォカッチャ、フォカッチャ・ジェノヴェーゼもどうぞ。
次はキアンカ。
下の動画はアルベロベッロでおなじみのとんがり屋根の石の家、トルッリ用の石材キアンカを岩から造っているところ。
プーリア特産の石です。
プーリアのパン屋さんではこの石をかまどにも敷いて、その上でパンを焼くんです。
ところで、記事にちょっと面白い写真がありました。
それはじゃがいもを潰す、という何の変哲もない写真なのですが、潰す道具がユニークというか、プーリアらしいというか。
たいていはポテトマッシャーでスマートに潰しますよね。
ところが、プーリアでは、皿で押しつぶすのが伝統的なんだそうです。
ある意味カッコいい。
このじゃがいもが入るのも、フォカッチャ・プリエーゼの大きなポイント。
プーアリの石、キアンカで作るかまども、ゆでたじゃがいもを潰す皿も、みんなあるものを工夫して使って、結果的に他にはない独特なものが生まれてくるんですね。
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“フォカッチャ・プリエーゼ”の記事の日本語訳は、「総合解説」13/14年7月号に載っています。
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2016年8月1日月曜日
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2 件のコメント:
フォカッチャ・プリエーゼ
生地にジャガイモの潰したのを入れるのもいいですね、
美味しいそうです、
やっぱりトマトと相性がいいですよね、
トマトといれば例のオーナーのお父様がありえないくらいいっぱい運んで来たのは未だに強烈に覚えています、
最近のオーナー、お父様にそっくりです、貫禄が出てきました(笑)、グループも大きくなりましたね。
Vittorioさん
2代目さんは、立派に仕事を継いでるんですね。
トマトを自ら運んでしまうなんて、働き者の一族だなあ。
じゃがいもを生地に加えると柔らかくなるんだそうです。
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