さーて、ヌテッラ以外に、どんな美味しいジャンドウィアクリームがあるのか。
それを知る前に、美味しいジャンドウィアクリームの条件とは、なんでしょう。
まず、基本の材料。
それはカカオとヘーゼルナッツ。
特にヘーゼルナッツは、ピエモンテIGPのトンダ・ジェンティーレ・トリロバータという上質で高級なヘーゼルナッツがポイントです。
トンダ・ジェンティーレ
↓
さらに、イタリアのチョコレートには、ピエモンテ派とトスカーナ派という2大流派があります。
クリームの作り手が、どちらの地方に属すのかも、チェックのポイント。
最後に、ガンべロ・ロッソ誌がチェックポイントに挙げているのは、牛乳入りでない、オリジナルに近いもの。
ちなみに、なめらかな牛乳入りのクリームは、20世紀に入ってから作られるようになったそうです。
さて、それではいよいよ発表。
ナンバー1は、トリノのグイド・カスターニャGuido Castagnaです。
クレーマ・ディ・ノッチョーレ +55という製品。
インタナショナル・チョコレート・アワード2013のダークチョコレートクリーム部門で金賞を受賞しています。
ちなみに、グイド・カスターニャはこの年、ほかに3部門、計4部門で金賞受賞。
イタリアのトップクラスのチョコレートメーカーで、トリノのチョコレート業界を代表する作り手。
ヘーゼルナッツ女王と、伴侶のカカオ王子との相性がよく、奇跡的なソフトさとなめらか。
トンダ・ジェンティーレは自社焙煎で使用量は68%と今回選ばれた10品の中では最高。
ランゲのヘーゼルナッツの素晴らしさが味わえるクリームだそうです。
webページはこちら。
この作り手は、ジャンドゥィオッティもナンバー1に選ばれています。
下の動画でメガネをかけている人がグイド・カスターニャさん。
マスコミにも大いに取り上げられていて、テレビ出演時の動画はネットに溢れています。
お店はトリノに2軒だけ。
あとはオンラインショップ。
2011年にトリノに店を出した時にはTVのニュースになってました。
このジャンドウィアクリームを買うためにトリノまで行くのもありかも。
-------------------------------------------------------
“ジャンドウィア・クリーム、ガンベロ・ロッソのベスト10”の記事の日本語訳は、「総合解説」2012年10月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
2015年4月2日木曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
南チロルはドイツと南イタリアが融合した面白い地方。ワインの収穫後の新ワインを味わう時は、ご近所みんなでパーティー!
今日のお題は、アルト・アディジェの料理です。 イタリア最北の州、アルト・アディジェ、別名南チロルsud tirolは、海だけじゃなく、山もあるイタリア料理を象徴する地方。最近では、アルプスへの注目度も上がっています。 南チロルのトルゲレンの祭り。 下の動画のタイトルは、“ビギナー...
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
今日はブラザートの話。 『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。 バローロのブラザート, photo by Silvio 記事によると、 ブラザート brasato は、イタリア語で「炭」という意味の“ブラーチェ brace ”の古い呼び方、“ブラーザ brasa ”が...
-
軽い気持ちで手にとった本、『 スーゴとソース 』 ところが、考えれば考えるほど、わからなくなってきました。 スーゴって何?ソースって何? “スーゴ”は、イタリア料理の基本の言葉の一つ。 スーゴ・ディ・カルネsugo di carne、 スーゴ・ディ・ポ...
0 件のコメント:
コメントを投稿