今日はアニョロッティの女王の話。
『ア・ターヴォラ』の記事の解説です。
ロサンゼルス・タイムズ紙から「アニョロッティの女王」と呼ばれた女性、リディア・アルチャーティLidia Alciatiさん。
彼女は、ピエモンテで50年以上に渡って現役で活躍した料理人です。
祖母や母親から受け継いだ数々のリチェッタの中でも、アニョロッティ・アル・プリンagnolotti al plinは有名でした。
ピエモンテ名物の、生地をつまんで作る詰め物入りパスタですね。
ピエモンテの料理人で、彼女のアニョロッティを知らない人はいないと言われたほどです。
リディアが夫のグイドと共に、コスティリオーレ・ダスティでダ・グイドというレストランを始めたのは、1961年のこと。
夫はサービス、妻は厨房というスタイルでした。
やがて店は、ピエモンテで最初にミシュランから2つ星が与えられるまでになります。
弟子の中にはジャンフランコ・ヴィッサーニ氏もいました。
グイドは1997年に亡くなりました。
店は2002年に閉店しましたが、3人いる息子たちはそれぞれ料理の道に進み、リディアは息子たちの店でパスタを作り続けました。
そして昨年(2010年)の8月、80歳の誕生日の少し後に、リディアは癌で亡くなりました。
葬儀には、地元コスティリオーレ・ダスティの料理学校の生徒さんたちが、コック服姿で参列したそうです。
2010年初め、アニョロッティ・デル・プリンを作るリディアさん。
長生きの秘訣は仕事と子供たち、と語っています。
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関連誌;『ア・ターヴォラ』2007年10月号
アニョロッティ・デル・プリンを含む「グイドの詰め物入りパスタ」のリチェッタは、「総合解説」'07&'08年10月号に載っています。
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