まあ、どうでもいい話なんですが、一度その文章を目にして以来、頭に引っかかってることがあります。
その文章は、「スップリ・アル・テレフォノ(昔の話だが)・・・」です。
携帯が普及して、電話線付きの電話がイタリアから姿を消すと、
チーズが糸を引いて電話線のよう?なにそれ?
みたいな世代がイタリアにも登場するのは時間の問題。
そもそも、この料理の名前は、電話が普及したからこそ生まれたわけですが(詳しくはこちらのページでどうぞ)、スップリ・アル・テレフォノは、過去の名前になってしまうんでしょうか。
少なくともスップリはインパクトがある名前なので生き残るかもしれませんが、アル・テレフォノの部分は消えてしまいそうですね。
5年後、いや、2、3年後、どうなっているか、気になります。
スップリ・アル・テレフォノのリチェッタ
↓
それと、同じ記事に
「アラブからシチリアに伝わった米を、肉に添えて皿から手づかみで食べる方法から、肉を米で包んでテイクアウトできる方法にしたのは、シチリア人だった」
という文章がありまた。
ライスコロッケは食文化の進化形だったのかー、と感心したのですが、
ん?じゃあ、おにぎりは?
ひょっとして、手づかみの次の進化の段階が包む、握る、だとすると、スップリやアランチーニなどのライスコロッケとアラブの手づかみライスの間には、おにぎりがあるのでは・・・。
イタリアのライスコロッケは、リゾット・ビアンコがベースのローマのスップリ、サフランを溶いた湯やトマトソースで煮た米がベースのアランチーニに大別されます。
米はスーペルフィーノやセミフィーノ米なので、もちろん日本の米とは形も性質も違います。
米を煮る→具を包んで握るまでは一緒ですが、その後日本では、焼きおにぎりへと進化したのですが、衣をつけて揚げる、という進化はしなかったんですねえ。
そういえば、ライスコロッケは、別名、フライド・ライス・ボール(揚げおにぎり)でした。
アランチーニのリチェッタ
↓
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“アランチーニのバリエーション”の記事とリチェッタの日本語訳は、「総合解説」2012年9月号に載っています。
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