今日はチョコレートケーキの話。
偶然ですが、「総合解説」2012年4月号には、チョコレートケーキのリチェッタが2つ載っています。そして、そのどちらもが、小麦粉が入らないチョコレートケーキです。
一つはローマのユダヤ料理で、過越祭(ユダヤ教の復活祭)の時に作る卵白のチョコレートケーキ。
もう1つはカンバーニアの名物ケーキ、トルタ・カプレーゼ。
カプリ島のケーキという名前なのは、単純にカプリで生まれたケーキだからだろうとはだれもが思いますよね。
さらに有名なのが、カプリのパスティッチェーレがたまたま小麦粉を入れ忘れて生まれた、という説。
ソレントの作家チェチーリア・コッポラの著書『ゼッボレ・ストゥルッフォリ・エ・シフォン・ロッソ』という本に書かれている話です。
アメリカ人マフィアが登場したりして、かなり面白いエピソードです。
この本のおかげでこの説はすっかり有名になりました。
トルタ・カプレーゼ以外にも、ソレントやアマルフィ方面の面白い食文化がたっぷり書かれている本のようです。
ご希望の方がいれば取り寄せますので、ご一報を。
トルタ・カプレーゼのリチェッタが載っているのは、『サーレ・エ・ペペ』の「トラットリアのドルチェ」という記事です。
パンナ・コッタやティラミス、ズッパ・イングレーゼといった、定番のドルチェばかりですが、地方料理の定番が、トラットリアのデザートになると、飾り気はないけど、お母さんから受け継ぎました的な、家庭的なドルチェになるから、素敵です。
素朴で純粋だけどスタイリッシュ、それがトラットリアのドルチェですよね。
ちなみに、トルタ・カプレーゼを、3つ星リストランテの息子が、お母さんから受け継いだドルチェとして作るとどうなるか、よくわかるのが、Maurizio Santin著『i dolci di casa mia』のトルタ・カプレーゼです。
これは素敵です。
見た目のインパクトがゴージャス!
カップケーキサイズのミニ・トルタ・カプレーゼなんですが、ダークチョコレート色の艶々したケーキの上に、クレーマ・シャンティーが、ケーキと同じくらいの大きさに絞り出されてどーんと載っています。
リチェッタを見ると、彼のクレーマ・シャンティーは生クリーム250gにクレーマ・パスティッチェーラ500gをミックスしたもの。
トルタ・カプレーゼのリチェッタはまさに人それぞれ。
ここではルーカ・モンテルシーノ氏のリチェッタをどうぞ。
↓
ローマの卵白のチョコレートケーキは、基本の作り方はトルタ・カプレーゼと一緒ですが、卵黄は加えず、卵白の量は倍です。
おまけの動画。
ローマのドルチェを調べていたら、ホイップクリーム好きにはたまらないドルチェを見つけました。
その名はマリトッツィ。
ローマでは朝食に食べるんだうです。
こんなに美味しそうなものがローマにあるのに今まで知らなかったなんて、激しく後悔。
マリトッツィより、間にはさむホイッププクリームに目が釘付け。
マリトッツィとは、マリート(夫)のローマ訛りだそうで、何やら意味ありげな名前。
3月の第一金曜日に、将来の夫が婚約者にプレゼントするドルチェなんだそうです。
このクリームの中に、指輪や小さな贈り物を隠すんだそうです。
リチェッタは、“ラ・グランデ・クチーナ・レジョナーレ・イタリアーナ”シリーズの『ラツィオ』にありました。
レーズン、松の実、オレンジピール入りのパンのようなドルチェです。
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「総合解説」の関連記事;2012年4月号、「ローマの復活祭の休日」、「トラットリアのドルチェ」
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