ワシントン条約締結国会議のクロマグロの結果は意外でしたねえ。
多くの人が、地中海産クロマグロがなくなる日が来るかも、と心の準備をしていたはず。
今後状況がどう変わるか分かりませんが、とりあえず、このブログでもまだクロマグロの話題は紹介できそうです。
TVのニュースで、「この店はクロマグロを使っていません」という表示を出しているフランスの寿司店を紹介していました。
「クロマグロを使っていないからこの店を選んだ」という客もいました。
高級ホテルのRelais et Chateauxグループでは、世界中の同グループのホテルで、大西洋と地中海産のクロマグロは使わないと発表しています。
ヨーロッパでは、
「クロマグロはこの20年で80%減った。今の調子で漁を続ければすぐに絶滅する。絶滅の危機から救うには禁漁にするべき」
という考えが急速に広まったようですね。
今後、ヨーロッパでクロマグロがどういう扱いを受けるのか、気になるところです。
イタリアでは、ドーハの会議の結果を、「寿司と刺身のファンが安堵のため息をつくことだろう」と伝えたりしています。
今回の問題では、イタリアはいち早くクロマグロ漁禁止支持を表明しました。
でも、イタリアにはクロマグロ漁で生活している人たちがいて、彼らは禁漁に強く反対していました。
イタリアはクロマグロの消費国でもあります。
これまで、料理雑誌にクロマグロ料理が載るのはごく普通のこと。
特に、南イタリアの魚料理が自慢の高級レストランでは、わざわざメニューに「トンノ・ロッソ」と書いて、クロマグロであることをアピールしていました。
それがここにきて急速に、クロマグロは食べるべきではない、という風潮が強くなってきているようです。
朝の情報番組で、「マグロ料理はこんな魚で代用できる」という番組が放送されたりしています。
ただ、天然資源保護を優先させるのか、伝統の食文化を守るのか、イタリア人のクロマグロに対するコンセンサスはまだ一つに固まっていないようで、矛盾と混乱もあるようです。
一番悩んでいるのが、料理人ではないでしょうか。
イタリアにはマグロ料理の本を出している料理人もいますし、カルロフォルテやファヴィニャーナのようにマグロが目当てで観光客がやって来る島もあります。
それがここ数カ月で突然、今後クロマグロ料理を出すかどうか、決断を迫られるまでになってしまったのですから。
「クロマグロは出さない」と決めた店も少なくないようです。
まだ今後の動向がどう変わるか簡単に判断はできませんが、イタリアのクロマグロ料理は、禁漁が否決されたとは言っても、かなり厳しい時代を迎えそうです。
ドーハの結果を伝えるイタリアのニュース
下の動画はマグロをタラで代用しよう、という番組。
「レストランの中にはクロマグロをメニューから消したところもある」
「地中海のクロマグロは違法な畜養で育てられて日本に輸出されている」、という話もしています。
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2010年3月19日金曜日
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