2015年6月18日木曜日

去勢鶏

今日のお題は去勢鶏。
絶品のクリスマスの食材として欠かせない鶏ですが、その実態は、かなり悲しげです。

「去勢鶏にはとさかも肉垂もなく、コケコッコーと鳴くこともない。
春に生まれて夏に去勢され、訳4か月の命だ」

Cappone


か可哀そう・・・。
でも、この鶏で取るブロードはとても美味しく、そのブロードでゆでるトルテッリーニは絶品なんだそうです。
ブロードを取った後の肉は口の中で溶けるほど柔らかく、ローストにすればゴージャスなんだって。


brodino di cappone

Tortellini in brodo

Cappone semidisossato ripieno


ところで、「総合解説」で紹介した去勢鶏の料理の中に、“去勢鶏のカネヴェラ煮”と言うのがあります。
カネヴェラとは豚の膀胱です。
これに去勢鶏の丸鶏を入れてゆでるのがカネヴェラ煮ですが、リチェッタでは、膀胱の代わりにカルタ・ファタなどのクッキング・ラップで包んでゆでています。
その姿を見て思い出しました。
鶏のももをジップロックなどに入れてゆでるじゃないですか。
そっくりですよ、これ。
ただしゆで時間は3時間30分と、半端じゃないですけど。





-------------------------------------------------------

“去勢鶏”の記事とリチェッタは「総合解説」2012年12月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]

=====================================

0 件のコメント:

(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)2022年2月号発売しました

(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ) 2022年2月号 発売しました。 今月の地方料理は、 “恋人たちのドルチェ” “ハリーズバーのカルパッチョ” “スペックのカネデルリ” “パンナ・コッタ” “サン・ビア―ジョのチャンベッラ” など・・。 記事は “大統領官邸の料理...