映画の話の続きです。
『自転車泥棒』のモッツァレッラ・イン・カロッツァの場面は、金持ちの子供がナイフとフォークで食べるのに、貧乏人の子供は、ナイフとフォークがうまく使えず、手で食べる、というシーン。
普段、ナイフとフォークで食べ慣れてない私だって、手で食べるのが屈辱!!ということはわかります。
ナポリ料理の、モッッァレッラ・イン・カロッツァ。
↓
手で食べてましたねー。
卵液をつけて油で揚げるので、やはり、ナイフとてフォークが自然。
遥か昔、初めてイタリアの下宿先で食事をした時、「ナイフとフォークの使い方が下手なんですよ、へへへ」なんて話したら、「手で食べていいですよ」と言われてぎょっとしたことがあります。
軽いジョークのつもりだったんですが、手を怪我でもしてるのかと心配させちゃったみたいです。
どうやら、イタリアでナイフとフォークの使い方を話題にすると、社会階級の話になっちゃうということを知りました。
そうそう、GWにイタリア映画を観た人がいました。
しかも、すごく身近に。
creapassoの新スタッフのgattiさん。
なんとイタリア映画通だったんです。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の“イタリア映画と料理”のリチェッタを翻訳して、こんなコメントをくれました(Grazie!!)。
多分イタリア映画で最初に見たのが”パンと恋と嫉妬“だったような気がします。
話の筋は大雑把にしか覚えていませんが、筋と関係なく、外国では、訪問客にまで靴の下に布を敷かせて歩きながら家の中の掃除をさせるのぉ~、へ~。
という強烈な印象でした。
その後、実際イタリアに行って、いろいろなご家庭によばれるとすべてがそうしているわけでもないという事、
あの布と同じような形をしたパンをパン屋さんで売っていた事、
名前もそのものずばりチャバッタとは。。。。
ある意味感動したことを思い出しました。
そうそう、そんなシーンがありました。
床拭きシートみたいな生地でできた大きなチャバッタを靴の上からはいて、床の上をすりすり歩くんですよね。
イタリアやイタリア料理が好きだと、こういうエピソードはたくさんありますよねー。
ここで質問です。
チャバッタとは何のことでしょうか。
パン、と答えたあなた、イタリア料理人ですね。
スリッパと答えたあなた、イタリア暮らしが長いですね。
GW中にgattiさんが観たイタリア映画は、『塀の中のジュリアス・シーザー』。
2012年ベルリン国際映画祭で金熊賞(グランプリ)を獲った映画だそうです。
公式サイトはこちら。
まだ公開中のようですよー。
そういえば、ついでですが、以前、ブログで『ガンベロ・ロッソ』のホームベーカリーの記事を訳した時、タイトルが、「パンと愛とテクノロジー」となっていました。
その時は、なんで「愛」なの?と不思議でしたが、この映画のタイトル(原題はpane amore e gelosia)にかけていたんですね。
だからイタリア人は、「パンと愛と・・・」。という表現をよく使うんだー。
謎がスッキリ解けました。
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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2011年9月号、“イタリア映画と料理”の記事とリチェッタは「総合解説」2011年9月号に載っています。
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