2024年6月6日木曜日

フィレンツェでは、ドゥオモより市場が楽しい。この市場のコンセプトはアルティジャナーレな食品の価値を高める、という当時はほかにまだなかった画期的なもの。


フィレンツェのグルメガイド、今日は、フィレンツェの並みいる美術館や歴史的建物に匹敵する楽しい現代の建物、メルカート・チェントラーレです。

そもそも外国で市場を訪れるのはとても楽しいもの。わくわくするような体験です。
市場はドゥオモに行くより楽しいかも・・・。外国人であふれるフィレンツェで、実は、この市場はとても画期的なものでした。行くととても楽しい、ということはよくわかるのですが、実は、それ以上何が画期的なのか、ぼーっと見て回ってる観光客気分の私は、よく理解していませんでした。

それが、今月の(CIR2月号)の記事の中には、はっきりと分析されていました。
フィレンツェで生まれたこの市場のコンセプトは、その後、ローマ、トリノ、ミラノへと広がります。正直言って今回知るまで、あまり意識したことなかったけど、この市場は、アルティジャナーレな食品の価値を大いに高めたのです。そう思って見ると、市場の別の顔が見えてくるかも。

中央市場のコンセプトをつくりあげたのは、ウンベルト・モンタノ。この市場は食の職人たちが一堂に会した場所、と言ってますね。根底にあるのはイタリア料理への絶大な信頼。

ローマのメルカート・チェントラーレ

ミラノのメルカート・チェントラーレ

トリノの中央市場はフードコート感が強め。道の駅かな?

こうやってイタリア中にメルカートのコンセプトが広まると、次はグローバル化によって地方色が弱まり、どこも同じ、という問題が多分起きますねー。次の一手はどう打つのか、注目です。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
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