イタリアの代表的なミルクの香りのクリームチーズと言えば、リコッタ、ブッラータ、カプリーノなどがあります。
記事(CIR6月号、P.36)では6種類挙げています。
まず、一番クリーミーなフレッシュチーズ、クレシェンツァcrescenza。
“crescere/成長する、膨らむ”という名前の由来は、文字通り、短い熟成の間にチーズが膨らむから。
ローディ地方で造られるストラッキーノの一種です。
脂肪分が多く、外皮がない、白くて甘いソフトチーズで、冬に造ったもののほうがよりクリーミー、昔は冬にしか造らなかったチーズです。若い白ワインが合います。
クレシェンツァのフォカッチャ。focaccia di crescenza
材料/25×35cm1台分
ふるったマニトバ粉・・250g
冷えた水・・125ml
EVオリーブオイル・・25g
塩・・5g
クレシェンツァ・・200g
・小麦粉と水をこねて油と塩を加える。まとめてラップで包み、冷蔵庫で40分休ませる。
・生地を薄く伸ばす。
・天板に敷き込み、クレシェンツァをのせて油を回しかける。生地を被せて余った生地を切り落とし、クレシェンツァのそばの生地をやぶく。
・250℃のコンベクションオーブンで10分焼く。
フレッシュチーズのフォカッチャと言えば、リグーリアのレッコの名物。
レッコのフォカッチャfocaccia di Recco。
やっぱり基本はこのフォカッチャですね。違いはチーズとオイルをリグーリア産にすること。チーズはprescinseuaという凝乳のフレッシュチーズが伝統的ですが、手に入れにくいのでクレシェンツァで代用します。
同じものを造っているようにも見えるけど、下の動画はストラッキーノのフォカッチャ。
ストラッキーノはロンバルディアのチーズ。移牧で疲れた“スタンカstanca”な牛のミルクから造るのでこう呼ばれます。ストラッキーノ
ミラノとロンバルディア料理の本、『クチーナ・ミラネーゼ』。
ロンバルディアはチーズの産地。様々なリチェッタがあります。
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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)』
『ピエトロ・パリージ』
/クオーコ・コンタディーノ
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