18世紀末からイタリア人は移民として世界中に散らばりました。そもそも故郷を出て異国に移住する最大の理由は貧しさ。アルゼンチンやオーストリアはイタリア人が多く移民した国ですが、移民先では年に3回ではなく、週に3回は牛肉を食べることができました。外国での食事は、故郷での食事よりずっとましでした。
アルゼンチンで遠く離れた家族との結びつきを感じるのは、故郷で親が作ってくれた料理。祝日の伝統料理もそんな料理でした。
多くの移民たちは移り住んだ地で現地の食材を使い、イタリア料理をイメージする新しいオリジナル料理を考え出し、新しい市場を生み出しました。農民は種をポケットに忍ばせてイタリアの野菜を栽培しました。
イタリア移民の話。
記事の最初の料理は“29日のニョッキ”。
アルゼンチンへ移民したイタリア人が伝えた故郷の料理がベースになっています。
毎月29日にじゃがいものニョッキを作って食べるのは、イタリアからアルゼンチン、ウルグアイ、チリに移民した人々の伝統。
29日は給料日でした。日本なら25日でしょうか。食料の買い置きがなくなる給料日は、経済的にも厳しい日。
この料理は食べ終わった皿にの下に幸運の印としてお金を置くのが習わし。アルゼンチンに着いたイタリア移民が、経済的に厳しくても、到着したばかりの大変な時期のイタリア人を最後のニョッキでもてなそうとしたのでは、と考えられている料理です。
こ、これは、おばちゃんがうるうるしちゃう話です。
アルゼンチンの29日のニョッキの伝統にまつわる物語。出典はアルゼンチンの国民的料理書です。今やアルゼンチンでは伝統的料理になっているのですね。
イタリアのじゃがいものニョッキ。
イタリア移民が広めた料理は、その歴史を知ると胸が熱くなるものばかり。次の料理もそう。
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記事の内容は以前の(CIR)や販売している書籍から引用しています。
動画は日本語の字幕付きでご覧ください。
この話は(CIR)2023年11月号の記事《世界に伝わったイタリア料理》の解説です。日本語のリチェッタと写真はP.19。
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