2024年12月14日土曜日

トルタとピッツァの中間、ピッツァ・パリジーナはパリとは何の関係もなく、女王のためのピッツァという意味。ピッツェリアでは売ってません。ロスティッチェリアで売ってます。

今日は“トルタ・ピッツァ”の記事から、ピッツァ・パリジーナpizza parigina(日本語のリチェッタは(CI))8月号P.16)。

ピッッァ・パリジーナは、直訳すればパリのピッツァ。なんだかすごくおしゃれなピッツァの感じ、と思ったら、なんとナポリ料理でした。しかもピッツェリアでは作ってなくて、パン屋や惣菜屋で売ってるんだって。すべての誤解の元、pariginaの語源はp''a riggina、→per a regina女王のためにという言葉なのに、発音するとパリジーナになっちゃうという、ちっょと複雑な事情。そしてナポリのちょっと怪しげなフランス語の料理と言えば、モンズ―。こと貴族の家庭にやとわれたフランス系の料理人が活躍した、ブルボン家が支配したナポリ王国を思い起こさせます。


ナポリで人気のロスティッチェリーア・バール・パスティッチェリーア・ヴェーラのパリジーナ。

モルタデッラとピスタチオのパリジーナ。

生地を伸ばして具をのせ、パイ生地をかぶせて焼きます。


次はフォカッチャ・リピエーナの話。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
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