2022年11月21日月曜日

マントバはカボチャ、とゴンザーガ家の街。

今日の料理は今月の(CIR)から2品目。“カボチャのグリルとパプリカの前菜”(P.3)。
そしてテーマはこの料理の主要な食材、ズッカ・マントバーナzucca mantovanaです。
ロンバルディアの街、マントバにとっては街を象徴する野菜ですが、広く出回っている西洋カボチャの一種。甘いのが特徴。
ズッカ・マントバーナ↓
ゴジラやゴーヤが生まれてきそうだけど、中身は甘くて乾いたカボチャ。

マントバはロンバルディア州の街。

マントバはロミオとジュリエットに登場したり、ベルディのオペラの舞台になったりと、歴史のある都ですが、一番有名なものはカボチャ、かも・・・。
あっそうだ、マントバの繁栄を築いたゴンザーガ家もいました。マントバにルネサンス文化を広めたゴンザーガ家よりへたすると有名かもしれないのがマントバ・カボチャです。
なんでこんなに有名なのか、特にクリスマスの季節になると、人気の詰め物入りパスタ、カボチャのトルテッリがイタリア中の家庭で作られて、イタリアの若者が、カボチャのトルテッリを食べないとクリスマスが来ない、なんてマンマの味を語るのです。このトルテッリに使うのがマントバ・カボチャ。さらにカボチャのニョッキも人気の1品。

今月の(CIR)では“ポー河添いのラビオリ”という特集記事にリチェッタが登場します。カボチャは、マントバやポー河周辺の食材、パルミジャーノやアマレットなどとよく合いました。
その傑作がカボチャのトルテッリですが、今月のリチェッタでは、マントバカボチャをグリルしてイタリア風に調味し、パプリカのサラダと組み合わせて鮮やかなご馳走風のサラダにしています。
カボチャのトルテッリとゴンザーガ家のマントバ↓

カボチャのグリル

材料/4人分
カボチャ・・600g
EVオリーブオイル・・大さじ5~6
イタリアンパセリ・・1房
にんにく・・1かけ
塩、唐辛子

・カボチャを厚さ3~4㎜にスライスして片面3分ずつグリルする。
a.油、塩、にんにく、イタリアンパセリをハンディミキサーで攪拌して皿に少量敷く。
・その上にカボチャのグリルを並べて残りのaをかけ、ラップで覆って冷蔵庫で数時間なじませる。

カボチャのアリアータagliata di zuccaはシチリア風。カボチャを油で揚げて黒オリーブやミント風味、甘酢(アグロドルチェ)風味にする。
クチーナ・シチリアーナ
のリチェッタは、
材料/4人分
カボチャ・・800g
黑オリーブ・・20~25粒
ビネガー・・大さじ2
EVオリーブオイル・・大さじ2
砂糖・・大さじ1
ピーナッツ油(揚げ油)、塩

・カボチャを5㎜のスライスにし、たっぷりのピーナッツ油で揚げてシートに取る。
・フライパンの油もふき取る。
・ビネガーに砂糖を溶き、カボチャを揚げたフライパンに入れる。オリーブオイル、オリーブ、塩小さじ1/2を加え、沸騰しだしたらカボチャにかける。
※ミント風味のカボチャのアリアータは、オリーブの代わりにミントとにんにくのみじん切りを加える。




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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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