今日の(cir7月号)のリチェッタは、“フリッジテッリのスパゲッティのフリッタータ”です。
自らを農民料理人と呼び、ベズビオ山の麓で地元の人たちと一緒に畑を耕しながら料理を作るPietro Parisiシェフの本、『ピエトロ・パリージ』/クオーコ・コンタディーノ
』に出会って以来、身近になったナポリ野菜の1つです。
1年前までは名前も聞いたことがなかったのに、最近では、料理雑誌でもよく見るようになりました。
それではフリッジテッリをどうぞ。
フリッジテッリのソテー↓。
・フリッジテッリはへたと種を取り、にんにく1かけと唐辛子の辛みを加えたオリーブオイル、塩少々で丸ごと炒める。蓋をして弱火で10分熱する。焦げそうなときは水少々を加える。
こ、これはシシトウ・・・。どっから見てもシシトウ。
シシトウは辛くない唐辛子。こちらのページによると、日本で一番生産量が多いのは高知県だそうです。
そしてフリッジテッリはカンパーニアの野菜のカンパーニアでの名前。
特別でもなんでもない野菜なのに、なぜか今まで全然知られていなかった野菜です。
そしてなぜか今、ブームを迎えています。
グイド・トンマージの地方料理シリーズの『クチーナ・ディ・ナポリ』
では、フリッジテッリではなく、ペペロンチーニ・ベルディ・ドルチと呼んでいました。甘い緑の小さなピーマンという意味です。これを一言でいうとフリッジテッリなのですが、マイナーすぎる名前なので、わざわざ言い換えたのでしょう。
では、フリッジテッリではなく、ペペロンチーニ・ベルディ・ドルチと呼んでいました。甘い緑の小さなピーマンという意味です。これを一言でいうとフリッジテッリなのですが、マイナーすぎる名前なので、わざわざ言い換えたのでしょう。
ところが、解説を見ると、「ナポリでは唐辛子はとても人気がある・・・」とあります。
小さくて辛い唐辛子は幸運の角としてお守りになり、悪意や悪運を追い払う、と信じられています。
唐辛子の赤い色は、血や力の象徴で、動物の角も昔から力の象徴でした。中世以降、この考えがナポリ市民の間で流行しますが、プラスチックの量産品ではなく、手作りのアルティジャナーレなもので、人からプレゼントされたものでなければ効き目はない、というめんどくさい条件も付いています。
でも今どき、店頭に並ぶ大量のコルノを見ると、中国産のプラスティック製品じゃないものをこんなに大量に売れるかなあという疑問はすぐに浮かぶ。
どう考えても〇〇製。
もちろん料理にも使う。
シンプルにゆでてにんにく風味のオイルで炒めて、細切りトマトを添えるなど。
(CIR)のリチェッタは、ナポリ市民に人気のパスタのフリッタータ版アレンジ。詳細は次回です。
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ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)』
『シチリア/クチーナ・ディ・カーザ・プラネタ』(入荷しました)
“ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”シリーズ
“グリバウド・グランデ・クチーナ・レジョナーレ”シリーズ
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