2022年4月21日木曜日

メッシーナ名物、メカジキ、なす、ミントのパスタ。

今月の(CIR)のパスタ、2品目は、ミントとパン粉のペーストのパスタ(P.4)です。
お手軽価格の“ピッコロ・ス分ティーニ・シリーズ”のペーストの本、『ファッチャーモロ・ペスト

は、ミキサーでちゃちゃっと作る今時のペーストの本。
ペーストにできないものはなく、ペーストにすれば料理に使うのがとても簡単になる、ということを教えてくれる本。
ミントのペーストは、バジリコのペーストにミントとパン粉を加えてたもの。

簡単に応用できます。
ペーストなのでリグーリア料理を軽く調べましたが、ミント入りのリグーリア料理というのは見つからず。代わりにミント入りの料理がたくさん見つかったのは、シチリア料理でした。
どうやらシチリアの気候はミントによくあったようで、シチリアを代表するハーブの一つになっています。
ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”シリーズ

や、“グリバウド・グランデ・クチーナ・レジョナーレ”シリーズ

のシチリア料理を見てみると、すぐ気が付くのが、メカジキのミント風味。

メカジキとなすとミントのパスタ。pasta con pesce spada emelanzane e menta

材料/4人分
・メカジキ500gを小角切りにする。
・にんにく1かけ、イタリアンパセリのみじん切り、ミント少々一緒に油で炒めて塩、こしょうする。
・にんにくを取り除き、ブランデー44gでフランベして取り出す。
・トロペアの赤玉ねぎ1/2個を薄く切る。
・ダッテリーニ(楕円のミニトマト)300gを4つに切る。
・メカジキを炒めたフライパンに油を足し、赤玉ねぎ、塩、こしょうを加えてソッフリットにする。ミニトマト、刻んだバジリコとミントを加えて20分煮る。
・白ワイン135gをかけてアルコール分を飛ばし、さらに20分煮る。
・パン粉150gをフライパンで炒り、焼き色がついたら火から下して油少々をたらす。
・丸なす1/2個を小角切りにしてたっぷりの油で揚げる。シートに取って油を切る。
・メカジキをトマトのソッフリットに加える。
・パスタ(パッケリ)320gをゆでる。
・なすとパスタのレードル1杯のゆで汁、パスタをトマトソースに加えてなじませる。
・皿に盛り付けてパン粉を散らす。

メカジキはメッシーナの名物。メッシーナ海峡のメカジキ漁はシチリア名物。頑なに人力の昔ながらの漁。
当然、この料理もメッシーナ料理。ミントはほとんど飾りのような使われ方。言い換えれば、メカジキとなすのパスタ。
でも、シチリア感は強まる。
メカジキのパスタにも仕上げにパン粉が欠かせないのがシチリアのパスタ。
(CIR)のミントとパン粉のパスタ、ペーストにパン粉を加えることはさらっと流したけど、ミントとパン粉の組み合わせは、シチリア料理のアイデンティティーだったかも。

メッシーナ海峡のメカジキ漁。



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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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