トスカーナのカスタニャッチョcastagnaccioです。
栗の粉がベースの、イタリア中にある薄焼きのドルチェです。
なかでもトスカーナのカスタニャッチョは栗の品質の良さから高評価。
トスカーナの栗といえば、グロッセート県とシエナ県にまたがるアミアータ山のカスターニャと、ムジェッロMugelloのマローネ。
ムジェッロのマローネ↓
ヨーロッパ最大のぶな林があり、30万年活動していない休火山のアミアータ山。
アミアータ山の栗の木↓
ムジェッロのマッローネの中でも上質とmarron buono di Marradi言われているのがマロン・ブオノ・ディ・マッラーディ。
カスタニャッチョは10月に収穫した栗の粉で冬の間に作るドルチェ。
新ワインやヴィンサントのような甘口ワインを添えていただきます。
栗はトスカーナで10月の日曜日に各地で開かれる収穫祭の主役。
マッラーディ(フィレンツェ県)の栗祭り
『ルフィーノのトスカーナ』
によると、暦上では秋は9月21日に始まるが、トスカーナの田舎では数週間遅い。最後のぶどうが収穫されて、赤、黄、オレンジに染まった周囲の畑が冬の最初の寒さで葉を全部落とすまでが秋だ。
によると、暦上では秋は9月21日に始まるが、トスカーナの田舎では数週間遅い。最後のぶどうが収穫されて、赤、黄、オレンジに染まった周囲の畑が冬の最初の寒さで葉を全部落とすまでが秋だ。
カスタニャッチョCastagnaccio
材料/8人分
栗の粉・・250g
水・・500ml
松の実・・60g
サルタナレーズン・・40g
ローズマリー・・1枝(好みで)
オレンジの皮・・1個
EVオリーブオイル・・大さじ3、塩
・振るった栗の粉、塩少々、水500ml(少しずつ加える)をよく混ぜる。
・油大さじ3、松の実とレーズンの半量を加えてなめらかな生地にする。
・オーブン皿に油を塗り広げ、生地を流し入れる。残りの松の実とレーズン、細く切ったオレンジの皮、ローズマリーを散らす。190℃のオーブンで30分焼く。
栗の粉がベースのシンプルなドルチェ。上質の栗の粉は甘いので砂糖を加える必要がない。
『ルフィーノのトスカーナ』はこう続いている。
秋はおそらくトスカーナの田舎を訪れるのに最適の季節だろう。さらに、新オイルの季節でもある。
オリーブは中東からイタリアに伝わり、フェニキア人やギリシャ人、トスカーナに住んだ古代の民族、エトルリア人が広めた。
年月とともにトスカーニのオリーブオイルは世界的に知られるようになる。オリーブの収穫は主に11月に行われる。秋は新オイルの季節でもある。
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