今月の日本語解説(CIR)から、今日は編集者のエッセイの話です(P.20〜)。
『三銃士』で知られるフランスの大作家。
『三銃士』は、フランスの宮廷が舞台の、剣士が活躍する冒険と陰謀の物語。
文学少女なら必ず一度はハマる世界ですが、イタリアの有名雑誌の編集者という、バリバリ文学少女だったに違いないこのイタリアの編集者も、どっぷりハマっていたそうです。
特にテレビ放送まで始まって、ヨーロッパの思春期の女の子たちの青春は、ダルタニャンに染まっていったようです。
世界中、どこもみんな同じだったことがよくわかりました。
というか、三銃士が思春期の女の子にこんなにささる小説だと思ったことがなかったから、自分が見事にのせられていたことがわかって今更ながらびっくりしました。
「三銃士、トレーラー」↓
という言葉は、ラグビー好きの男の子たちのモットーじゃなくて、デュマの世界に夢中になった女の子ならみんな知ってる言葉でした。
その後も映画が作られる度に人気の若手俳優が起用されるなど、女の子のハートをがっちり掴む演出で、世界的な大ヒットシリーズへとなっていきます。
その作者、アレクサンドル・デュマは偉大な人だったんだなあと、再確認しましたが、
彼が料理本、というか分厚い『料理大辞典』を書くほどの食いしん坊なグルメだとは知りませんでした。さらにはイタリアなど世界各地の旅行記まで書いていたとは。
さらにシチリアに渡って、反フランスの立場からガリバルディのスポンサーになって独立戦争に関わるなど、その旅も、かなり個性的なものだったようです。
きのうのケッパーの話で登場したパンテッレリーア島のあるエオリエ諸島にも行っています。
この島々のもう一つの宝、マルヴァジーア。
エオリエ諸島の島、リパリ↓
デュマはマルヴァジーアに出会ってこれまでの人生で出会った中で最高のワインだと言っています。
マルヴァジーア・デッレ・リパリ↓
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ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
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