ソラマメが出回る季節になると思い出すのが、ソラマメとグアンチャーレのパスタ。
ラツィオではソラマメとペコリーノとの組み合わせが有名ですが、
イタリア料理アカデミーの本、『スーゴとソース』によると、ラツィオ料理の風味のベースとなっているのは、ラード、パンチェッタ、豚皮、生ハムの骨などの豚の脂肪と、野草のミント、マジョラム、ローズマリーなどのハーブです。
確かに、カルボナーラやアマトリチャーナなどラツィオの名物パスタには、グアンチャーレやパンチェッタが欠かせない。
豚の脂身もハーブも、油に入れてソッフリットにして香りをつけ、その油を料理に活かします。ラツィオとローマ料理の本、グイド・トンマージシリーズの『ラ・クチーナ・ディ・ローマ・エ・デル・ラツィオ』には、
ソラマメとペコリーノのシーズンが終わったら、すぐにサマートリュフのシーズンに突入。
-------------------------------------------------------
ソラマメとペコリーノだけでなく、ソラマメとグアンチャーレのリチェッタもあります。
ソラマメとグアンチャーレFave e guanciale
材料/4人分
さやむきソラマメ・・600g
グアンチャーレ・・50g
葉玉ねぎ・・1本
EVオリーブオイル・・大さじ2
塩、こしょう
・フライパンにグアンチャーレの小角切りと油を入れて弱火でソッフリットにし、葉玉ねぎのみじん切りとソラマメ、塩、湯少々を加える。蓋をしてソラマメが柔らかくなるまで煮て塩、こしょうする。
ソラマメとパンチェッタ、グアンチャーレfave con la pancetta o il guanciale
各種のバリエーションがあるが、仕上げに白ワイン1カップを加えてアロマを加えてもよい。
パスタにもよく合いそうですが、ソラマメのパスタで思い出すのは
で紹介されていたソラマメとグアンチャーレのカプンティCapunti con fave e guanciale。
材料/4人分
ソラマメ・・200g
グアンチャーレ・・1枚
赤玉ねぎ・・1個
ミント、マジョラム
EVオリーブオイル
白ワイン
塩、こしょう
ペコリーノ・ロマーノ
パルミジャーノ
《パスタ》
小麦粉・・200g
冷水、粗塩
・刻んだ玉ねぎと細く切ったグアンチャーレをたっぷりの油でソッフリットにし、白ワインを振りかけてアルコール分を飛ばす。
・ミント、マジョラム1/2枝を加え、ワインが飛んだらさやから出したソラマメ、塩、こしょう、湯少々を加えて10分煮る。
・カプンティを作る。
・小麦粉、水、塩2つまみをこねて5分休ませ、薄く伸ばしてラザンゲ型(幅広麺)に切る。小さく切ってひっかいてくぼみを作る。
カプンティ
・ソースのフライパンにゆでたカプンティを入れてなじませ、ペコリーノとパルミジャーノを散らす。
カプンティはプーリアの硬質小麦の麺ですが、ジョルジョーネは軟質、硬質両方のパスタを畑の野菜と自在に組み合わせています。
さらに、ペコリーノとパンチェッタのソースのパスタは、カルボナーラ、カーチョ・エ・ペペ、アマトリチャーナなど、ラツィオの基本のソースということができます。
生のソラマメとペコリーノ・ロマーノを郊外にでかけてさやをむきながら5月1日に食べるのはローマの伝統。
「総合解説」
『スーゴとソース』
0 件のコメント:
コメントを投稿