今月の「総合解説」P.42の“ピクニック料理”がテーマのリチェッタを解説しています。
パスタのオーブン焼き、ピーマンのリピエーノと続いて、持ち運びできる料理だということはわかってきました。
持ち運びができる、つまり、ストリートフードに近い食べ物です。
そして3品目はフリッタータ。
忘れ去られかけた懐かしい料理の本、『ピアッティ・ディメンティカーティ』
で、著者はこんな事を語っています。
私はフリッタータが大好きで、母親の家では、玉ねぎ、ズッキーニ、パスタなど様々な具のフリッタータを作っていた。
パスタのフリッタータは、私に取っては宇宙の謎に等しい美味しい料理だった。
この料理は、伝統的には残ったマカロニで作るが、都合よくパスタが残ることはなかったので、いつもこの料理のためにゆでていた。
この情熱は、ナポリ出身の親戚から受け継いだに違いない。
パスタのフリッタータはこの素晴らしい街の名物なのだ・・・。
フリッタータはどんな具でも作れる。ここで紹介するリゾットのフリッタータもその一例だ。
本のリチェッタを訳してみます。
リゾットのフリタータFrittata di riso
材料/
残ったご飯かリゾット
卵・・人数分
おろしチーズ
牛乳
バター
EVオリーブオイル
塩、こしょう
・卵を溶く。米100~150gにつき卵3~4個。
・塩、こしょう、チーズ大さじ2、牛乳少々を加える。ご飯を加えてよく混ぜる。
・フライパンに油とバターを熱し、混ぜた材料を流し入れて片面を焦がさないように焼く。
・裏返して反対側も焼く。
冷蔵庫に残った野菜やサラミを加えるともっとリッチに。
一年中気候の良いナポリでは、ストリートフードが花開いた。
スパゲッティを手づかみで食べる姿がナポリ人のイメージになるほど、手づかみで食べることは普及した食べ方だった。
スパゲッティを具にすると、手づかみで食べることのできるパスタになる。
リゾットもフリッタータにすれば手づかみで食べることができる。
ナポリのストリートフードの主役はピッツァ・フリッタとパスタのフリッタータだった。
パスタのフリッタータ↓
の著者、ルチアーノ・ピニャタロ氏は、本の中で、ナポリで一番好きなフリッジトリア(揚げ物や惣菜て)として、フィオレンツァノFiorenzanoを上げている。
webページはこちら。
本のパスタのフリッタータのリチェッタもこの店のもの。
パスタのフリッタータFrittata di maccheroni
※パスタのフリッタータは残ったパスタを有効利用するためにナポリで考え出された料理。
材料/
ブカティーニ・・1kg
《フィントラグー/ニセラグー》
トマトのパッサータ・・1kg
玉ねぎ・・1個
《ベース》
卵・・15個
バター・・20g
おろしたパルミジャーノ・・200g
塩、こしょう
・ブカティーニをゆでる(12分以内)。
・フィントラグーを作る。ブカティーニをバター、チーズ、こしょうであえて一晩冷蔵庫に入れておく。
・卵、パルミジャーノ、塩、こしょうを溶き、パスタを加えてよくあえる。
・直径42cmの大きなフライパンに油を引き、混ぜたパスタを流し入れる。蓋をして30分焼く。
・蓋を使って裏返して反対側も焼く。
「総合解説」
0 件のコメント:
コメントを投稿