きのうのストッカフィッソのアンコナ風から、今日はマルケの食べ歩きガイドです。
「総合解説」2018年11/12月号P.40。
マルケのグルメガイドに需要があるのか、一抹の不安はあるけど。
そう言えば、きのうのストッカフィッソの記事は
「海と結びついているアンコーナの名物料理なのに、マルケの他の海沿いの街のブロデットのように、アドリア海の海の幸をベースにしていない」という軽い皮肉から始まっていました。
アドリア海の海の幸どころか、北極圏の海でとれたタラですもんね。
やっぱり、マルケと言えば、ブロデットことズッパ・ディ・ペッシェ。
アドリア海を眺めながら夏のビーチリゾートで仲間たちと食べると最高な料理。
海も山も街も素晴らしいマルケ。
ちなみにマルケ出身で一番の有名人はグルメでトリュフ好きとして知られるロッシーニ。
魚は11種類入れると言ってます。
・玉ねぎ1個のみじん切りを油で炒め、にんにくとタリアンパセリのみじん切りを加える。
・粗く切ったトマト1個も加えて炒め、魚、塩、こしょう、水少々を加えてなじませる。
・蓋をして約30分煮る。小ヒメジ、小カサゴ、小鯖などのズッパ用小魚は2~4つに切って頭も加える。
・魚がほぐれたら裏漉しする。この作業で小骨を全部取り除いたら汁を鍋に戻し、小ダコ、小ヤリイカ、エビ、小スカンピ、半分に切ったシャコ、他の魚、ビネガー1/2カップを加え、蓋をして15分煮る。
・魚介を皿に取り出し、ブロードをかけてクロスティーニを添える。イタリアンパセリのみじん切りを散らしてEVオリーブオイル少々を回しかける。
アドリア海の一番美味しい魚料理はブロデットだとして、今月のマルケのグルメガイドは、いきなり、普段あまり聞いたことのない地名から始まりました。
ゴーラ・ディ・フルロ
アドリア海とアペニン山脈を結ぶ古いフラミニア街道の一部で、かつては山賊が横行する危険な場所でした。
現在では自然保護区となっています。
ちなみにフラミニア街道はローマのポポロ広場が出発点。
マルケのこんな奥地に何があるかと言うと、トリュフの王国、アックアラーニャがあります。
アックアラーニャのトリュフ。
アックアラーニャは1年中トリュフが採れる街、がキャッチフレーズ。
住民の約1割が、トリュフの採取許可書を持ち、毎年数百トンのトリュフを出荷しています。
マルケのビーチリソートにアンコーナからブロデットを食べに行って、バスが4時で終わってたことを知った時は、オワタと思いました。
海も山も秘境に行く覚悟が必要ですよ、マルケで車がない時は。
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