ナポリピッツァとワインの話をしようと思ったのに、すっかり横道にそれてしまいました。
それでは、まずはナポリの象徴的なピッツァ、マルゲリータとワインの話から。
若手の注目株ナンバー1のピッツァイオーロ、チーロ・サルヴォ(50カロー)のマルゲリータ
ピッツァとワイン↓
ソムリエのグループによる、ピッツァとワインの組み合わせの解説。
シンプルなピッツァはピッツァ・ロッサとピッツァ・ビアンカに大別されます。
ロッサにはトマトが使われているため、酸味との相性が悪い重いワインは合わない、というのは定説。
なのでその逆のロゼや軽い赤などがピッツァ・ロッサにはあいます。
チーズの味が目立つピッツァ・ビアンカは甘くて脂肪分が多いので、口の中をさっぱりさせるフレッシュなワインや、発泡性ワインがあいます。
具の多いピッツァとワインの組み合わせは、具の味に左右されます。
では、マルゲリータにはどんなワインが合うとナポリの人は言っているのでしょうか。
マルゲリータにはトマトとモッツァレラが使われています。
なのでトマトの酸味に合う重すぎないワインで、モッツツァレラの脂肪をさっぱりさせるフレッシュなワインがあいます。
そこでお勧めは若いフリウリの白、若いピノ・ビアンコなどの若いもの。
もし生のバジリコがのっているマルゲリータなら、草の風味があるソービニヨンも。
モッッァレラ・ディ・ブファラのマルゲリータなら、ヴェルメンティーノなどのもっと風味の強い白も会います。
というわけで、問題のマルゲリータですが、「総合解説」では、ナポリの人は、マルゲリータにはグラニャーノを組み合わせます、と言ってます。
カンパーニアの伝統的な製法のパスタじゃなくて、赤のフリッザンテワインのことです。
グラニャーノ↓
確かに、トマトとモッツァレラを使ったピッツァに合う若い微発泡性の赤ワインです。
グラニャーノでこんなワインが作られてるなんて、知らなかったなあ。
産地と強く結びついたワインなので、生産量が少なく、あまり知られていない。
水牛のサルシッチャも、ワインのグラニャーノも、産地限定の味が多くて、まだまだ知らない美味がたくさん隠れているのが南イタリアの魅力。
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