ちなみに、この本の表紙の料理はきのこと豆のズッパの上にクロスティーニ、という伏線がすごい構造。ちなみにこのクロスティーニはズッパに入れて食べます。
この本はこんな風に写真にフラグが詰め込まれていて、それに気がつくと、すごーく楽しい。
トスカーナ料理は、その象徴でもある幾多のクロスティーニから始まりますが、
そのうちの1品に、なんだか変な料理がしれーと混ざっていました。
“黒キャベツのクロストーネCrostone con cavolo nero”です。
たいてい黒キャベツのクロストーネと聞けば、こんな料理を想像します。
クロストーネは大きなクロスティーニ。
↓
それでは本のリチェッタをどうぞ
黒キャベツのクロストーネCrostone con cavolo nero
材料/4人分
薪で焼いた天然酵母のパーネ・トスカーノ・・4枚
黒ャベツの葉・・大4枚
キャベツのゆで汁
EVオリーブオイル
塩、こしょう
・キャベツの葉は大きくてきれいなものを選ぶ。
・これを塩少々を加えた湯でゆでて崩さないように取り出す。ゆで汁は取っておく。
・パンを炙ってキャベツのゆで汁をかける。皿に広げ、その上にキャベツを1枚のせる。
・こしょうとEVオリーブオイルをかける。
出来上がりは、こんな感じ。
つまりクロストーネの上にはみだすほど大きな黒キャベツがデーンと1枚のっているだけなのです。
その下のクロストーネはもっとシンプル。新オリーブオイルのフェットゥンタFettuna con olio nuovo。
薪で炙った天然酵母のパーネ・トスカーノににんにくをこすりつけて塩、こしょうし、緑色の新オイルをかけてすぐにかじりつく、というもの。
固形の具はなにもなく、いわばガーリックブレッド。
こうやって誕生したのですね。
さらに、トマトやチーズ、オリーブ、ケッパーをのせれば、ピッツァに限りなく近づきます。
逆にガーリックトーストもフェットゥンタと呼べばトスカーナ風に・・・。
フェットゥンタ、ブルスケッタ、クロスティーニの盛り合わせ
すごくピッツァに近いものを感じます。
次は、オステリアのリチェッタに戻って、パスタの話です。
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「総合解説」
グイド・トンマージのクチーナ・レジョナーレ”シリーズのトスカーナ
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