2008年8月26日火曜日

トマトの話、その2(形で見る品種)

トマトの話の続きです。

イタリア料理のリチェッタでは、その料理に最適のトマトの品種が書いてあるケースがよくあります。
クレアパッソでは、それを訳す時は、トマト(ラマーティ)、とか、トマト(ペリーニ)のように表記しています。

リチェッタによく登場するトマトは・・・

ラマーティ ramati

Pomodori Rossi
ラマーティ, photo by David


丸くてくぼみのないタイプで、日本の一般的なトマトに一番よく似ています。
インサラータにもサルサにも使え、形がきれいに丸いので、半分に切ってリピエーノにも使えます。
一番応用範囲の広いトマト。
ラマーティとは“枝になる”、つまり“房どり”という意味。


ペリーニ perini

Pomodori
ペリーニ, photo by Melissa Trojani


だ円形のタイプ。
皮が頑丈で実が締まっているので、缶詰や瓶詰、トマトペーストなど、加工品に最適。
インサラータやサルサにも使えます。
ドライトマトにもぴったり。


チリエジーニ(チリエージャ) ciliegini, a ciliegia

Pomodori a Bologna
チリエジーニ, photo by Cipaz CiCCiO

チェリートマト。
一口大の食べやすさと鮮やかな赤い色が特徴。
インサラータ、パスタ、ブルスケッタ、アックア・パッツァなど魚料理との組み合わせ、カルトッチョに最適。


ダッテリーニ datterini

pomodori_1
ダッテリーノ, photo by


“ダッテリ”とは、ナツメヤシ(デーツ)のこと。
ナツメヤシ形のミニトマト。
他のトマトより糖分が多いのが特徴。


クオーレ・ディ・ブーエ cuore di bue

Beefheart tomatoes
クオーレ・ディ・ブーエ, photo by Lotte Grønkjær


「牛の心臓」という名前のイメージ通りの外見。
ハート形で大型。
完熟しても真っ赤にはならず、やや緑がかっています。
果肉は締まっていて厚く、種は少量。
インサラータ用の代表的なトマト。


コストルート costoluto

Ripe Costoluto Genovese
コストルート, photo by


“コスタ”(背、峰)がたくさんあるという意味。
その名の通り、縦に溝が何本も入っています。
果肉は厚く、種は少し。
生で食べることが多いようですが、サルサ、リピエーノなど、何にでも使えます。
冬が旬。



今回は、トマトを形で見てみました。
次は、産地で見るトマトの話です。


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