今日はリストランテの話。
6月になると、イタリアでは、そろそろ夏のバカンスの行き先を決めようという時期のようで、雑誌でも海辺のレストランの紹介が始まります。
今日はその中から、ホテルレストランを1軒ご紹介。
『ガンベロ・ロッソ』で取り上げていたタヴェルナ・デル・カピターノ Taverna del capitano です。
まさに海の前にあって、ロケーションは最高!
タヴェルナ・デル・カピターノは、カンパーニアのマッサ・ルプレンセにある店。
店のhpはこちら。
↓
www.tavernadelcapitano.it
マッサ・ルブレンセのヤレントの入り江, Piero Castellano
店のあるマリーナ・デル・カントーネ地区, photo by Fabrizio
ソレント半島の先の、アマルフィの裏側あたりにあります。
少し右にはトッレ・デル・サラチェーノ、左にはドン・アルフォンソという、カンパーニアの二大有名店に挟まれた、これまた有名店。
海の前のテラス
プライベートビーチあり
ホテルの部屋
シェフは、30代後半のアルフォンソ・カプート氏。
www.identitagolose.it
漁師の家を改装して店を始めたのは、お父さんのサルヴァトーレさん。
アマルフィの裏側で、観光地としてはマイナーだったマッサ・ルブレンセを、この店によって有名にした立役者です。
お母さんは厨房で料理を作っています。
お姉さんは17歳で資格を取ったソムリエ。
ミシュランでは2つ星の、ガイドブックの上位常連店。
泊まって、店御用達の漁師さんの船に乗せてもらって、そして食事をした人のブログがありました。
料理も詳細に解説しています。
www.altissimoceto.it
いやーすごいですねー。
ウニ、イセエビ、スカンピ、コウイカ、カサゴ、小ヤリイカ、ボッタルガ・・・。
新鮮な海の幸が、こう次から次へ様々な姿になって登場すると、圧巻だなあ。
まず、アペリティーヴォは、フランチャコルタ・サテン。
これに添えているのは、ストゥッツィキーニが入った小さなグラス6個。
次は様々なパン。
前菜は、ズッキーニの花のフリット、フィオルディラッテのモッツァレッラとモンティ・ラッターリ産リコッタ詰め。
詰め物はふんわりと軽く、ミルクの香り。
添えてあるのはフィノッキエットと乾燥させたズッキーニの花。
その次は、パヴィア産カルナローリ米のリゾット、コルクの樹皮とスカンピ添え。
なんと、コルクを入れてブロードを取ったらしいですよ。
その風味がスカンピと最高のコンビネーションなんだそうで。
次はウニですねえ。
半分に割って並べただけなのに、なぜか美味しそう。
ムラサキウニかな?
そしてその下は、コウイカの刺身ですかね。
わた、オレンジの皮、生の空豆も入っています。
さらに下は、地元産イセエビの海藻のフリット添え。
塩ではなく、自家製のハガツオのボッタルガの粉を散らしています。
赤いサルサは、ミニトマトと地元産の甘い唐辛子。
その次の料理は、カサゴのタリオリーニ仕立て、小ヤリイカとズッキーニ入り。
なんとパスタかと思ったら、カサゴをプレスして、タリオリーニ状に切ったのだそうです。
そして、地元産イセエビとミニトマトの自家製ヴェルミチェッリ。
セモリナ粉と水だけで打った麺を店で乾燥させたもので、スペチャリタの1つ。
ブログ主さん、イタリアの乾麺料理の最高峰、と絶賛しています。
次は魚料理。
カサゴを薄切りのじゃがいもで包んで蒸したカルトッチョ。
横にアックア・パッツァとカサゴの頭が添えてあります。
頭の身もどうぞ、というわけですね。
続いての魚料理は、ハタ。
海苔で巻いてありますねえ。
付け合わせは香り米。
これにウニの棘をトーストして煮出した汁をかけています。
デザートは、メロンのソルベット、ピッコラ・パスティッチェーラ、柑橘果実のソルベットやジャム、ミルクとコーヒーのズッパとビスコット。
いやー食べた食べた。
『ガンベロ・ロッソ』誌でも、タコの肝のリングイーネなど、新鮮な魚が手に入る店でないとできないメニューを紹介していましたが、シェフは自分のスタイルをしっかり持っている人のようですね。
コース料理は伝統料理の65ユーロと、オリジナル料理の85ユーロ。
ワインも入れると一人25,000円ぐらいでしょうか。
宿泊は朝食付きダブルで170ユーロ。
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関連誌;『ガンベロ・ロッソ』2007年6月号(クレアパッソで販売中)
アルフォンソ・カプートシェフのリチェッタは、「総合解説」'06&'07年6月号、P.24に載っています。
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もうしぬほどおいしそうだけど、たか〜い。
返信削除このレベルの料理だと当然なのかもしれませんが、昨今のユーロ高のおり、庶民には無理です。トラットリアのご紹介御待ちしています(笑)
くるりさん
返信削除ほんとこのユーロ高、なんとかしてください。