2022年6月27日月曜日

インサラータ・カプレーゼは食材にどこまでこだわるかで違いが出る料理

あまりの暑さにもう7月だと思っていたら、まだ6月だった。
こんなに暑い日には、火を使わない夏の定番イタリア料理、インサラータ・カプレーゼなんてどうでしょう。
あらかじめお断りしておくと、この料理がなぜカプレーゼと呼ばれるのかは、わかっていません。
現実的な説では、1950~60年代に、映画やカンツォーネによってカプリのロマンチックな情景やセレブのリゾートとしての姿が有名になり、カプリ風、という響きが観光客受けしたのがヒットの理由だろう、とのこと。
カプリは確かに素敵でゴージャスなリゾート地ですが、セレブ感が強すぎて、庶民にはちょっと鼻につく。アマルフィとセットで回ると一財産使い果たすかも。

そんな田舎者のお上りさんにはいくらぼったくられるか分からない恐怖の国際的リゾート地でも、インサラータ・カプレーゼは、比較的安心して注文できるメニューかも。
何しろ、トマトとフィオル・ディ・ラッテとバジリコのサラダですからね。

下の動画には、こんな庶民的なカプレーゼを高級で高価な一品にするポイントが説明されています。
その一つは、食材にこだわること。
例えばトマトは、最低限のこだわりは、スーパーで買う時は、果肉が厚くて熟した、同じ大きさのものを選ぶこと。
これをフィオル・ディ・ラッテ、つまり水牛でなく牛乳のミルクのものと同じ厚さの輪切りにする。熟していないものは余分な水分が出ないが、熟していると水分が出るのでシートでたたいて軽く水気をふき取る。フィオル・ディ・ラッテの水分も同様にして皿がびしょびしょにならないようにする。またはざるに入れて30分水気を切る。
シンプルな料理なので食材は上質のものを選ぶ。特にフィオル・ディ・ラッテとEVオリーブオイルの品質は出来上がりを左右する。バジリコは手でちぎる。
カプレーゼのモッツァレラの量はトマトの重さの半分が目安。


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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
Riso
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