そろそろリコッタのリチェッタの話に入ります。
まずはやっぱりカンノーリ、カッサータといったリコッタクリームを詰めたシチリアのドルチェ。
『ラ・クチーナ・シチリアーナ』にももちろん、カンノーリとカッサータがありますが、他に、クチアやミンネ・ディ・サンタガタというドルチェも紹介されています。クチアcuccìaは小麦の粒入りリコッタクリーム。
ミンネ・ディ・サンタガタMinne di Sant'Agataは
イタリアの姑が嫁に料理を教えるような本、『マンマミーア』では、
稚すぎてクリームのケーキだと顔中ベトベトにする子供の誕生日ケーキに作るようにと教えていたリコッタケーキ。
はリコッタクリームをパスタ・フロッラで包んでアイシングで覆ったミニカッサータ。
稚すぎてクリームのケーキだと顔中ベトベトにする子供の誕生日ケーキに作るようにと教えていたリコッタケーキ。
リコッタのパンケーキが広まる前からリコッタはケーキに使っていました。
リコッタケーキtorta di ricotta。
・卵4個約210gとブラウンシュガー200gをホイップする。
・オレンジ1個の皮のすりおろしで香りをつける。
・水気を切った山羊のリコッタ800g、コーンスターチ45g、チョコチップ200gを加える。
・型に流し入れて平らにし、170℃のオーブンで80分焼く。
・型に流し入れて平らにし、170℃のオーブンで80分焼く。
歯ごたえはチーズケーキのようなケーキ。
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クチアの説明には、まずサンタ・ルチアの説明が必要。
サンタ・ルチアといえばナポリの港街として有名ですが、聖ルチアはナポリの船乗りの守護聖人だけでなく、シラクーザの守護聖人や光や目の聖人としても知られています。
聖人は殉教した人がなるので、ルチアも喉を刺され、両目をえぐられるという悲惨な死に方をしています。以後、光や目の聖人として崇められてきました。
キリスト教では12月13日がサンタ・ルチアの日です。
1964年に起きた飢饉の時、小麦を満載した船がパレルモ(シラクーザという説も)に到着してパレルモ市民は飢えから開放されたのだそうです。
この奇跡を記念して、パレルモでは、この日はパンやパスタなど小麦製品を食べてはいけない日とされています。
そのため米でできたアランチーニと小麦入りのリコッタのクチアを食べるようになりました。
ベネチアに保管されているサンタ・ルチアの遺骸がシラクーサに里帰りした時は、この歓迎ぶり。
ドルチェのことを調べていたのですが、いつの間にか聖人の話になってしまいました。
明日に続きます。
「総合解説」
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