この季節になると、リコッタクリームがみっちり詰まったカンノーリが食べたくなります。
そこで、今日のテーマはカンノーリの、クリームです。
なんと、古代ローマの政治家、キケロは、紀元前87年にカンノーリを食べて地元のスペチャリタの一つとして称賛している、という記録が残っています。
ただ、当時のカンノーリは、現在の物とは違っていたようです。
アラブ人が伝えたさとうきび糖などが、まだなかったのです。
これらの食材によって、カンノーリは洗練されていきます。
クリームにカンディートやチョコレート、リキュールを初めて加えたのもアラブ人でした。
ヨルダンの首都、アンマンのお菓子↓
カンノーリはシチリア中央部のカルタニッセッタで生まれたと言い継がれています。
元々はこの街の修道女がカーニバルのために作った神聖なドルチェだったそうです。
カルタニッセッタという名前はアラビア語ではKal El Nissa、女性の城という意味なんだそうです。
もともとはサラセン人のハーレムがたくさんあって、次女から愛妾まで、多くの女性が太守の寵愛を得るためにカンノーリ作りに携わっていたそうです。
そしてアラブの支配が終わった時に、悔い改めた女性が修道院に逃げ込み、サルタンの秘密のリチェッタは生き延びた、と伝えられています。
もちろん例によってどこまでホントだかは不明だけど、広く信じられている話。
カルタニッセッタのカンノーリ↓
カンノーリのクリームは、春のハーブの香りの新鮮なリコッタにチョコチップを加えたものが主流。
これにアーモンド、ピスタチオ、カンディートなどを各店が独自に加えたり、リコッタの代わりにカスタードやチョコレートクリームを詰めるなどのバリエーションが考え出されました。
ディナーに招待されたときのカンノーリの手土産は最低でも12個というのがシチリアのマナー。
リコッタクリーム↓
結局、美味しいカンノーリを作るには、放牧地の環境がとても大切だということですね。
「総合解説」
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