昨日のクラッフィンが生ハムに合う、という文章を見て、すぐに思い浮かんだのが、ニョッコ・フリットでした。
最近訳したばかりだったので、記憶にも残っていました。
その記事は今月の「総合解説」P.40~にあります。
ニョッコ・フリットは、イタリア料理には珍しく、言葉の響きがインパクトあるなあ。
ニョッコgnoccoはニョッキgnoccchiの単数形。
でも、あのじゃがいもで作るニョッキを揚げたものではない。
リチェッタは「総合解説」P.41にあります。
小麦粉、イースト、ラード、牛乳の生地を薄く伸ばしてラードで揚げたもの↓
揚げパスタと揚げパンの中間のようなもの。きのうのクラッフィンにも少し似ていて、あれが生ハムに合う、というのも納得です。
ニョッコ・フリットと生ハムの組み合わせは、モデナの伝統です。
というか、モデナでは、カフェラッテに合わせるのはブリオシュじゃなくてニョッコ・フリット。
しかもオーダーしてから揚げるんだって。これはモデナで試してみないと。
エミリア・ロマーニャのソールフード、ニョッコ・フリットと生ハムはこうやって食べる↓
「総合解説」P.40の写真にもある通り、モデナでは、サルーミの盛り合わせにはニョッコ・フリットを添えます。しかも、1個じゃなく2個添えるのがモデナ流。
ニョッコのこと愛しすぎてるモデナの人は、このサルーミに添えるニョッコ・フリットのことをコッピア・フマンテcoppia fimante(熱々のカップル)と呼びます。
モデナ↓
ボローニャやパルマにも別の名前のよく似たものがあります。
例えばボローニャではクレシェンティーナcrecentina 、フェラーラではピンツァ
Pinza、パルマではトルタ・フリッタTorta fritta。など。
カプチーノとニッョコ・フリットの食べ方↓
モデナはグルメにとっての理想郷と言われる街。
モデナの紋章に書かれた街のモットーは、「avia pervia」/難しく考えないで生きていく。
モデナの名物はバルサミコ酢とフェラーリだけじゃない。
モデナでクリスマスイブに行列ができるのはパニーノが美味しい店。↓
ちなみにこの店はbar Schiavoni。
流行には踊らないけど伝統の習慣には妥協しないモデナの人たち。
「総合解説」
0 件のコメント:
コメントを投稿