2020年7月7日火曜日

ナポリのサングリア、ペルコーカ・ネル・ヴィーノ


ナポリのワインの話になったところで、今日は番外編。
おなじみピニャタロさんはワインにも詳しい人なので、彼の著書リチェッテ・ディ・ナポリ
の中からワインの話題を探していたら、
面白そうな話を見つけました。
この本は本当に素晴らしく、ナポリ料理だけでなく、イタリアの食文化のまったく知られていない話でも、ナポリにまつわる話なら、丁寧に調べ上げています。
ただ問題は、写真が一切なく、イタリア語を読み込まなくてはならないこと。
最初はとっつきにくい。
でも、ちょっと頑張って読んでみると、ナポリ料理の面白すぎる世界にすぐに引き込まれます。
今回、ちらっと目に止まったのは、「ナポリのサングリアsangria napoletana」という文字。
ナポリのサングリアと呼ばれている飲み物があるのだそうです。
おそらく、スペインがナポリを統治していた時代に伝わったと言われています。
軽くてフレッシュなワインに、南イタリアの夏の果物、“ペルコーカpercoca”と呼ばれるナポリの桃、(中部や北部では、加工品用に栽培が広まっている品種)を切りながら落として浸します。

プーリアのペルコーカの収穫祭↓


これをタンニンの少ない、よく冷えた赤や白ワインに浸した飲み物で、材料は2つだけなので、どちらも質が良いことが大事。
私のお勧めワインはビアンコレッラBiancolella。

ペルコーカ・ネル・ビーノ


ペルコーカ入りワインPercoche nel vino
材料
ペルコーカ・・1kg
ワイン・・1L

・ペルコーカの皮をむく。
・大きなピッチャーを白ワインで満たし、その中にペルコーカを粗く、不揃いに切りながら落とす。
・一晩冷蔵庫で冷やしてサーブする。
※桃は完熟して、実が締まったものを使う。不揃いに切る間に出た汁が美味しいのでこれもワインに落とす。

切り方がぎこちないほうが美味しくなるみたいなこと書いてあります。


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「総合解説」
リチェッテ・ディ・ナポリ
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