2019年9月18日水曜日

イタリア中で生まれるレモンの新品種

業務連絡です。
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今日のお題はレモンです。
総合解説」2017年9/10月号P.17より。

コンカ・ドーロという言葉、聞いたことありますか。

近頃は聞かない気がするのですが、どうでしょう。
直訳すれば黄金の盆地。
シチリアのパレルモ周辺の盆地で、柑橘果実の栽培が盛んだったことがその名の由来です。
1937年のコンカ・ドーロ。
レモンやオレンジを世界中に輸出していました。
残念ながら白黒。

シチリアの柑橘類の栽培は、やっぱりですが、アラブ人が伝えました。
レモンはもちろん柑橘果実の一種ですが、今回訳した「サーレ・エ・ペペ」の記事によると、ミカン科のレモンは極東原産でpomeloとcedroを交配させて作り出され、アラブ人によってヨーロッパに伝わった、とイタリアでは考えられています。
極東原産て、イタリアのレモンは日本人が知ってるレモンとは違うのか・・・。

pomeloはこちらのページ(日本語)によるとマレー半島原産のミカン科の低木。
人間が栽培した最古の柑橘類として知られていて、この話はイタリアの料理書ではたま~に目にします。
これが日本に伝わって改良され、ブンタン、ザボンとして栽培されているとのこと。
中国語では柚子と呼ぶなど、あちこちで様々な説が生まれそう。

cedro(チェードロ)はフランス語ではシトロン、セドラなどと呼ばれます。
イタリアではカラブリアが特産地として知られています。
日本では馴染みがなくて、訳す時苦労する柑橘果実です。

・・・このあたりで、これはこれ以上追求すると無限の闇に飲み込まれるやばい話だ(つまり正解がない)、と気が付きました。www。
レモンの原産地は不明なようで、レモンが極東原産という、イタリアで信じられている説は、そーっとしておきます。

レモンはイタリアに伝わった後も、品種改良されて様々な品種が生まれました。
昔は柑橘フルーツと言えばコンカ・ドーロという時代もあったようですが、今は色々あります。

プーリアのフェンミネッロ

メッシーナのインテルドナート

ソレントのオヴァーレ・ディ・ソレント

アマルフィIGP


コンカ・ドーロという名前を聞かなくなるわけだ。
新種が次々発表されています。

ところで、レモンの花は何色でしょうか。


レモンの花は年に数回咲くとか、黄色いレモンも緑色のレモンも同じ樹になって収穫の時期が違うだけとか、レモンは知らないことが多すぎます。
という訳で、次回はリチェッタです。



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“レモン”の記事とリチェッタの日本語訳は「総合解説」2017年9/10月号P.17~に載っています。
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