今月と言っても、現在発売中の「総合解説」2016年11/12月号の話ですので、あしからず。
P.2ページの、上段中央の柑橘果物。
ベルガモットbergamottoです。
ミカン科の植物ですが、カラブリアの宝と呼ばれているレッジョ・カラブリア特産の柑橘フルーツです。
それもそのはず、ベルガモットは生食用や飲料用ではなく、もっぱら精油を香料として使用する柑橘果実。
1kgの精油を得るにはベルガモットが千個必要です。
スポンジを使って精油を絞り出す独特の手作業。
ディオールのすべての香水にも使われています。
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カラブリアは全世界のベルガモットの95%を生産しています。
ミカン科の果実は中国原産で他の品種との交配によって様々な果実が生み出されています。
どんな経緯でベルガモットがカラブリアに定着したのか、諸説入り乱れていますが、カラブリアが出てくる説は、スペインのムーア人がカラブリアの領地に生えていたビターオレンジの木にある植物を接ぎ木したことから広まった、というもの。
こちらのページによると、ビターオレンジをアラブ人は9世紀から栽培していて、11世紀にはシチリアにも伝えています。
ベルガモットの黄色い皮はレモンやビターオレンジ、ライムの血統が入っていることの証明。
ベルガモットの皮から取れる精油は、ビターオレンジの血統の証だそうです。
結論は、ベルガモットは14世紀にカラブリアで人為的に造られた品種とのこと。
この説、説得力あるなあ。
北イタリアのベルガモは関係なさそうですね。
カラブリアでは、まだ知られていないものも含めて様々な柑橘フルーツが栽培されています。
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2008年まで、ベルガモットは精油用の工業製品で農作物とはみなされていませんでした。
でも、最近では栄養価などが注目されて、食用として認知されるようになってきました。
生のものが出回るのは11月から3月の収穫期だけ。
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“ベルガモット”は「総合解説」2016年11/12月号P.2に載っています。
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