「総合解説」2016年9/10月号発売しました。
今月からしばらく2ヶ月分を訳して、ペースアップします。
それにしても、毎回、グランシェフのリチェッタを訳すたびに思うことは、日本の食材や調理方法が、すごい勢いで浸透している、ということ。
抹茶やみりんは、すっかり定着したし、梅干し入りのグラニータまで登場して、そろそろ追いつけなくなりつつあります。
これが2年前の状況なので、今後どうなるのか楽しみです。
ただ、あくまでもイタリア料理は家庭料理がベース。
シェフの料理でなく、家庭料理に取り込まれて、初めてイタリアでも浸透したと言える、と考えると、梅干しは、まだまだこれからかな。
「総合解説」の最初の記事、“今月の食材”は、この現象の逆のパターンです。
見たことも聞いたこともない食材がある一方で、日本ですっかり定着してスーパーで売られている食材もあります。
今月の見たことも聞いたこともない食材は、PREZZEMOLO TUBEROSO。
根セロリのイタリアンパセリ版。
こんな野菜です。
葉でなく根を食べるパセリ。
パースニップによく似ていますが、別物だそうです。
最近紹介され始めたようですが、イタリアでは全く馴染みのない野菜。
日本のスーパーても売られている食材は、CAVOLOFIORE ROMANESCO。
ロマネスコ。
ロマネスコのオリーブオイル、にんにく、唐辛子、コラトゥーラ風味のカンパニア風
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ロマネスコはその名の通り、ローマ農村部名物のブロッコリの一種。
『1001スペチャリタ』によると
産地では、単にブロッコロと呼ばれているそうです。
地元では、オイルとレモンをかけて生で食べるall'agroや、オリーブオイル、にんにく、唐辛子で炒めるripassaatoといったリチェッタが一般的。
ほんのり辛いパスタとブロッコリのミネストラ、パスタ・エ・ブロッコリも広まっています。
最後に聞いたことがあるようなないようなピエモンテのチーズ、ベッテルマット。
イタリアよりフランスのほうが有名なんだとか。
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