「総合解説」のグルメ旅がアブルッツォなので。
さてと、アブルッツォ料理といえば、キタッラ。
そう言えば、アブルツォは1963年まではモリーゼと一緒で1つの州だったのでした。
「山と平野と海があって、移牧の伝統があり、シーフードや子羊、仔山羊料理が名物」と、地方料理の個性的なロングセラー、
『クチーナ・レジョナーレ・ソフィー・ブレイムブリッジ』にはあります。
さらに、地方料理には質素な食材を使うものが多く、野菜はアブルッツォはじゃがいもが名物。他にはサフラン、オリーブオイルが世界的に有名。
パスタを大量に消費する、といった南イタリア特有の食文化の特徴もあります。
ディ・チェコはアブルツォが誇る世界的パスタメーカー。
個人的には食べたいアブルッツォ料理ナンバー1は、羊肉の串焼き、焼き鳥の羊肉版、
アッロスティチーニ。
↓
この煙が美味しそう!
串も炭も中国からの輸入品だそうです。
アブルッツォの最後の羊飼いが語る“移牧”
牛の移牧とは、ちょっと違いますね。
↓
サルデーニャの羊飼いの世界が舞台の映画、『パードレ・パドローネ』を観て以来、羊飼いが素晴らしい自然に囲まれたのんびりした仕事だなんて、とても思えなくなってしまいました。
でもアッロスティチーニは単純に美味しそう。
リチェッタを訳した“ペルチャテッリ”は、アブルッツォ版ブカティーニ。
ナポリ発祥のパスタが違う名前で広まっているのをみると、アブルッツォは地理的には中部イタリアに属するけれど、食文化は南に近い、複雑で興味深い地方のようです。
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