今日は珍しくワインの話。
カレーマです。
ガンベロ・ロッソの記事の解説です。
カレーマは、ピエモンテ州トリノ県北部のコムーネ。
ヴァッレ・ダオスタのすぐそばです。
で、このコムーネの名前を取ったワインは、DOCの赤で、ぶどうはネッビオーロが最低85%。
熟成期間は36か月以上で、リゼルヴァは48か月以上。
ガンベロ・ロッソの記事は、いきなりオリベッティの元社長、アドリアーノ・オリヴェッティ氏の話で始まります。
タイプライター世代にはオリベッティはお馴染みの名前ですが、アップルだクーグルだの時代に、この名前はどれほど知られているのでしょうか。
さらに、アドリアーノ氏は1960年に亡くなっていますが未だに有名人で、イタリアでは、彼はイタリアのスティーヴ・ジョブズと呼ばれています。
そんなアドリアーノ・オリベッティ氏が、その発展を支えたのが、ワインのカレーマなんですねー。
彼は1901年にこの地方で生まれ、カレーマ初の共同カンティーナの創立者の一人でもあります。
イタリアのスティーヴ・ジョブズと呼ばれる人物だけあって、イタリアではかなり尊敬されていますよー。
2013年には彼の足跡を描いたTVドラマも作られています。
主役の人おでこがそっくり。
そんな人物が情熱を注いだワイン、カレーマ。
ところが、このワイン、造るのが相当大変で後継者がいない。
どんなに大変かは、畑の様子を見ればわかります。
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山の急斜面に作られた段々畑。
機械は一切入れなさそうです。
山を上り下りするだけでも大変そうです。
さらに、漏斗のような地形が、北や南から風を呼び込むため、場所によってぶどうの出来が違います。
ぶどうは花崗岩の層の上に川から運ばれた薄い土壌で栽培されています。
こんな場所で造られるカレーマですが、ガンベロ・ロッソの評価は高いですねー。
2005年のカレーマ・エティケッタ・ネーラは93/100点です。
後継者不足が最大の悩みのカレーマを救えるか。
上述のエティケッタ・ネーラの造り手、フェッランド・ヴィーニの二代目。
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臨時休業のお知らせです。
来週はお休みをいただきますので、次の更新は月末になります。
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関連雑誌;『ガンベロ・ロッソ』2012年3月号、“カレーマ”の解説は「総合解説」2012年3月号に載っています。
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日本の生食用の葡萄のように棚で作ってるのって珍しいですよね。雪が降ったら大変そう・・
返信削除畠山さん
返信削除お久しぶりでーす。
ピエモンテでもこんなところでぶどうを栽培するんですね。
雪・・。どうするんだろう。
想像もできない。