思いきり季節外れですが、今日はハロウィンの話です。
『ア・ターヴォラ』の記事の解説です。
いや~、こんなに面白い料理を見たのは初めてです。
というか、料理名を見ると思わず噴き出します。
料理のテーマは、「ハロウィン」。
イタリアンのハロウィン料理って、想像できますか?
そもそも、ハロウィン料理なんてあるのかっていう話ですよね。
ハロウィンはイタリアの伝統にはないお祭りだから、当然、ハロウィンの伝統料理なんてものもイタリアにはない。
だから問題は、どんな料理を作るか、です。
伝統がないだけに、料理も何を作ろうと自由。
普通の人なら、思いつくのはせいぜいカボチャのパイあたりですかねえ。
でも、『ア・ターヴォラ』は発想が違います。
その料理は・・・、
「カボチャのフリットと悪魔ソース」
「ゾンビカクテル」
「ふくろうのアスピック」
「蛇のカナッペ」
「ジャック・オー・ランタンのリゾット」
「こうもりの羽のチリソース焼き」
「メレンゲの骸骨」
「魔女のりんご」
いや~いったいどんな料理なんだ!と思いますよねえ。
しかもなんと、名前のまんまの料理なんです、見た目が。
欧米には真っ青なケーキがあったりして、食べ物に対する美意識が日本人とは少し違うような気がしませんか?
こういう、リアルにグロテスクな盛り付けの料理は、きっと日本人には思いつけません。
まあ、外国人から見れば活け造りのほうがよっぽどグロテスクでしょうが。
今回のハロウィン料理、正直言って、リゾット以外は特にイタリアンなところはありません。
でも、その独創的なリアリズムととぼけたユーモアは、なんだかとてもイタリア風です。
中でも強烈なのがこれ↓
ゾンビカクテル。
真鍮のバケツに入った真っ赤な液体にどっぷり浸った赤い手!
ひえ~。
もちろん、この手も食べられます。
しかも、ラズベリーとレッドカラントジュースでできています。
赤い液体は、シードル、ジンジャーエール、レッドカラントジュース、ラズベリーでできています。
実はめちゃくちゃゴージャス。
そしてこちら↓は、こうもりの羽のチリソース焼き。
そう言われれば、こうもりに見えてくる。
手羽先も、センス次第でこうもりの羽ですよ。
参りました~。
こんな料理が並んだら、楽しいハロウィンパーティーになりそうです。
おまけの動画。
魔女が作る、「魔女の帽子」。
リコッタ、パルミジャーノ、サラミの詰め物のミニパイです。
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関連誌;『ア・ターヴォラ』2007年11月号
“ハロウィンの料理”のリチェッタは、「総合解説」'07&'08年11月号に載っています。
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