今日はジェラートの話。
ジェラートは、コーンで食べてこそ神髄が分かる!
この投げやりな盛り方、最高。
フィレンツェのジェラート, photo by Lucy Crosbie
かと思えば、こんなアートな盛り方もして見せる。
ローマのジェラート, photo by lightmatter
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』のチェリーのリチェッタを訳していたら、ダークチェリーのバターソテーにマラガジェラートを添えたデザートがありました。
そのジェラートを見て、あっ、そう言えば、と気がついたことがあります。
ルーコラのジェラートから、黄色い“ポケモン”ジェラートまで、数あるジェラートのフレーバーの中で、日本には普通にあるのに、イタリアのジェラテリーアにはその名前がないものがあるんです。
なんだか分かりますか。
答えはラムレーズン。
でも、洋酒漬けレーズンのジェラートはあります。
それがマラガmalaga。
マラガとは、スペインの南端にある地中海のリゾート地で、ピカソの生まれ故郷。
そして、酒精強化ワインのマラガ酒の産地。
そのマラガ酒に漬けたレーズン入りなのが、ジェラートのマラガ。
でも実際には、ラム酒やマルサラで作ったものでも、みんなマラガと呼んでいるよう。
でも、ラムレーズンという呼び方はしないんですねえ。
おまけの動画。
マラガって言ってます。
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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2007年6月号
“チェリーのドルチェ”のリチェッタは、「総合解説」07&08年6月号に載っています。
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ジェラートはデロンギのアイスクリーマーでよく作りますがラムレーズンも枝付き干しブドウをラム酒で自分で漬けて作ります。
返信削除動画のはなんだかとろみがついてるようですが砂糖で煮詰めたりしてるのでしょうか?ものすごく甘そうです。
畠山さん
返信削除手作りラムレーズンのジェラート、美味しそうですねえ。
動画のものはジェラート用の濃縮ペーストで、仕上げにかける時は水で薄めて使っています。
見るからに甘そうですよねえ。
マラガワインは極甘口。
ぶどうを干してから醸造するワインなので、そもそも原料がレーズン。
味も甘いレーズンのよう。
ジェラートに入れるレーズンは、黒いカリフォルニアレーズンではなく、色の明るいサルタナレーズンを使います。