白いんげんのカンネッリーニを使ったトスカーナ料理の続きです。
今日は、ある特殊な道具を使う白いんげん料理の話。
その道具とは、これ。
こもかぶりのキアンティワイン, photo by giulio nepi
ワインを使うんじゃないですよー。
使うのは、このびんです。
このびんの名前は、“フィアスコ”。
そして料理の名前は、「いんげん豆のフィアスコ煮」、ファジョーリ・アル・フィアスコ fagioli al fiasco 。
こもかぶりのキアンティは、最近では滅多に見かけないですよねー。
このびんがない時は、フラスコっていうんでしたっけ、あれを使います。
できれば底が丸いタイプの方がいいようですが、三角フラスコでこの料理を作った写真を見たこともあります。
フラスコ, photo by Joseph Pitz
こちらのブログで、いんげん豆のフィアスコ煮の作り方を紹介しています。
dueincucina.blogspot.com
この人、この料理を作るために、わざわざこもかぶりのキアンティを買ったんだそうです。
昔はトスカーナのどの家にもこのキアンティがあったのでしょうが、今では最大の難問が、このフィアスコを手に入れることかも。
この人のリチェッタは、
●乾燥カンネッリーニ300g(一晩水に漬ける)、塩、こしょう、セージ10枚、にんにく1片をフィアスコ(藁は取る)に入れる。
●上質のオリーブオイルと水を1対2の割合で入れて豆を覆い、口にコットンを詰める。
●45度傾けて暖炉の炭の上に置き、3時間煮る。
すごくおいしかったそうですよ。
フィアスコは口まで満たさずに、空間を空けるようにします。
塩は、煮上がる間際や、出来上がってから加えるリチェッタもよくあります。
時間をかけてゆっくり煮るのがポイント。
暖炉のおき火の有効利用ってわけですね。
こちらのサイトも写真つき
enogastronomia.blog.dada.net
www.casaemma.com
料理の付け合わせにするとこんな感じ
www.flickr.com
フィアスコと暖炉がなくても、実験用のフラスコを使って、コンロで作ることもできますよー。
その場合、一緒にコルク栓とガラス管も用意し、コルクに管を通して蒸気穴にします。
本格的な実験みたいですねえ。
あれ、これなんか、ぴったりかも。
www.iichiko.co.jp
いいちこフラスコボトルっていうんですか。
2000年グッドデザイン大賞、2000年ジャパンパッケージコンペティショングランプリ、2001年日本パッケージデザイン大賞グランプリ受賞とは、素晴らしい。
「いんげん豆のいいちこフラスコ煮」かあ。
なにやら居酒屋の一品のような響きがするけど・・・。
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