今日は、きのうのスペックの話から続いて、アルト・アディジェ料理の話。
アルト・アディジェは、トレンティーノ・アルト・アディジェ州の北半分。
中心地はボルツァーノ。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州
↓
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こんな風景の見られる場所です。
カティナッチョ山群の麓のゴルフ場, photo by acquitrino
シリアル山, photo by Brian Sterling
乳牛も登山中?, photo by Francesco
教会, photo by Florian Seiffert
いや~自然が素晴らしいところですねえ!
この地方は南チロル(スッドティロル)と呼ばれ、第一次大戦まではオーストリア領でした。
公用語が、ドイツ語、イタリア語、ラディン語と3つもあります。
ラディン語は、イタリア語、フランス語、スペイン語、オーストリア語、ドイツ語の影響を受けているんだって!
ちなみに、北チロルと東チロルは、南チロルのすぐ上のオーストリアにあって、中心地はインスブルック。
北、東、南全部まとめて、中世からずっとチロル地方だったわけで、イタリアよりオーストリアに属していた歴史の方が長い。
第一次大戦時、イタリアは同盟国側(ドイツ、オーストリア、イタリア)だったにも関わらず、南チロル地方割譲を条件に、連合国側(イギリス、フランス、ロシア)と密約を結びます。
少数派ながら、南チロルにイタリア語を話す人たちがいたために、イタリア領である、と主張したんですねえ。
結局、オーストリアは破れて、南チロルはイタリアになりました。
1919年のこと。
自治権のあるこの地域は、地中海より中央ヨーロッパ、ラテンよりゲルマンに近い歴史と文化を受け継いでいます。
その伝統料理も、オーストリアから伝わったものばかり。
スペック、ヴルステル、グラウケーゼ、クラウティ、クヌーデル、シュルツクラプフェン、シュッベッツリ、ストゥルーデル、カイザーシュマルン・・・。
これ、みんなアルト・アディジェの伝統料理です。
この地方の料理は、訳すのにえらく苦労するんですよー。
発音に至っては、もうお手上げ状態。
でも気を取り直して、明日は、もう少し詳しく伝統料理を見ていきます。
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関連誌;『ヴィウ・デル・グスト』2007年5月号(在庫なし)
“ドロミテ”の食文化の記事は「総合解説」P.24に載っています。
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