2026年9月2日水曜日

バンド―ロかパネットーネ問題は、きのこたけのこ論争に等しいんだって。

そろそろ12月号の話も終わりに近づいています。
今日のお題は、イタリアのクリスマスと年末に欠かせない食材の話。
クリスマスと言えばパネットーネ。で、パネットーネと言えばすぐに出てくるのが、パネットーネとバンド―ロ、どっちにするか問題。
いつもなら我が家はバンド―ロ派だとか、パネットーネの方が好きとかいう意見が飛び交うのですが、最近の世間が出した結論は、両方。食べればいいじゃんというもの。
ちなみに私は、ミラノのオフィスで仕事をしていた時、ヴェローナ出身の同じ年代の同僚に、私は絶対パンド―ロ派と布教されて以来、バンド―ロ派です。
まだバンド―ロを食べたことがなかったのですが、おしゃれでちょっと控えめな彼女がこんなに言い切るんだから、すごくおいしいんだろうと、夢見るようになりました。昔は、クリスマスが近づくとパネットーネは近所のスーパーでも売ってましたが、バンド―ロは手に入らず、そうなると余計食べたくなるもの。

これはきのこたけのこ論争に等しいんだって。
言い換えるとミラノvsヴェローナ。ロンバルディアvsベネトのダービーマッチ。





世界的な論争。


バンド―ロ



発酵させるクリスマスのドルチェと言えば、この二つ、パネットーネとバンド―ロですが、発酵させないドルチェなら、トッローネです。

トッローネはソフトキャンデー、ヌガーのこと。


中国で生まれてアラブ経由でヨーロッパに伝わったドルチェ。何年もの間変わらずに受け継がれてきましたが、バリエーションは豊富に生まれています。ベースはナッツ、蜂蜜、卵白。昔は硬いものだけでしたが、今は柔らかいものもあります。イタリアの食の伝統を伝える最高の食べ物と考えられています。リゾット、ラグー、ティラミス、カルボナーラに次ぐ傑作だそうです。
トッローネtorroneという名前の語源はスペイン語のturron。
1441年にアラブからクレモナに伝わり、ビアンカマリア・ヴィスコンティとフランチェスコ・スフォルツァの結婚式で披露されたという説もあります。


トッローネの歴史。
なんだか素晴らしい歴史がある食べ物のようですが、知名度は低い。


クレモナはストラディヴァリウスで有名なバイオリンの街。
トッローネのオリジナルと言われている街は、シチリアのラグーザ、サルデーニャなど様々あります。蜂蜜やごまが使われているので、アラブ人が伝えた、という説はかなり強力。

クレモナ


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