2025年8月16日土曜日

パンツェロット・プリエーゼとルスティコ・レッチェーゼ、プーリアの人気のストリートフード。

今日はクレアパッソでも人気の本、『ストリートフード・アッラ・イタリアーナ

から、パンツェロット・プリエーゼのリチェッタを訳してみます。取材が充実した、写真も豊富のすごくいい本なのに、とてもお手頃価格の本。イタリアの料理書は、どんなに人気の本でも一度売り切れたら終わりです。しかも品切れになると世界中の人が欲しがるので値段がとんでもないことになります。最近のイタリアの物価やレートを考えると、まだ在庫がある今が最後のチャンスかも。

パンツェロット・プリエーゼ。panzerotto pugliese。
材料/6人分
小麦粉・・500g
生イースト・・25g
砂糖・・小さじ1
ラード・・大さじ2
水・・250ml
《詰め物》
モッツァレラ・フィオル・ディ・ラッテ・・200g
完熟ミニトマト・・500g
塩、EVオリーブオイル

・イーストと砂糖を水1/2カップで溶き、小麦粉70gを加えてよく混ぜ、湿らせた布で覆って2倍になるまで発酵させる。
・残りの小麦粉をふるって大きなボールに入れて中央を窪ませ、ラード、塩2つまみを入れてこねる。ぬるま湯200mlも少しずつ加える。力を入れて15分こねる。
・発酵させた生地を加えて表面に気泡ができるまでこね、まとめて十文字のクープを入れる。空気の流れのない場所で2~3時間発酵させる。
・生地を6つに分けて麺棒で伸ばし、直径10㎝の円形にする。
・皮むきトマトをゆでて細く切り、大さじ2~3を各生地の片側にのせる。トマトの上に細く切ったモッツァレラをのせてEVオリーブオイルを回しかける。
・生地を半分に折って閉じ、縁をフォークの背で押さえて閉じる。たっぷりの熱した油で2個ずつ揚げて油を切り、熱いうちにサーブする。

パンツェロッティ・プリエージ

マテーラのパンツェロッティの店。


大喰い系のユーチューバーがバーリのパンツェロッティ食べ尽くしに挑戦。


ちなみにパンツェロットという名前は、半月形に閉じた形がパンツァpanza/お腹の用だからこの名になりました。
組み合わせるスプマンテのお薦めは、シャンパーニュ・ブルーノ・パイラー。


マジかと思ったあたりでようやくこの記事の狙いが分かりました。つまり、超庶民的なストリートフードとハイグレードなスプマンテの組み合わせで、セレブ感をアップさせようしてます。

『ストリートフード・アッラ・イタリアーナ』でプーリアのストリートフードとして紹介されていたもう1品は、ルスティコ・レッチェーゼ。
地中海の味のヴォロヴァンだそうです。パイ生地にベシャメルとモッツァレラ、トマトを詰めたもの。レッチェでは、これを“ルスティコ”と呼びます。
ちなみにこの本によると、ルスティコに組み合わせる飲み物は、アッディオという1889年創業のメーカーが作ったロッサというジンジャー・ビター。ラベルがかっこよくて大ヒットしたそうです。アッボンディオはイタリアで最初の清涼飲料会社の1つ。
親会社はユーロフード。




レッチェは美味しいものがたくさんある大好きな街。■■■



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2025年8月15日金曜日

プーリアのパンツェロットvs 北イタリアのカルツォーニ vsナポリのピッツァ・フリッタ。でもピッツァ・フリッタはそもそもストリートフードじゃなかった。ナイフとフォークで食べる。


今日の(CIR4月号)のストリートフード(記事の日本語訳はp.22)は、パンツェロッティです。
プーリアのストリートフード。バーリ方面の名物。レッチェのバーリ風パンツェロッティの店。レッチェは美食の街。


残ったパン生地に詰め物をして半月形の形に閉じてオイルで揚げたもの。

パンツェロット・プリエーゼpanzerotto pugliese。




「北イタリアの大都市では、“パンツェロット”とは様々な形がある半月形のラビオリのことで、南イタリアでは、揚げた“カルツォーネ”のこと。
フリッジトリアで揚げる典型的なストリートフード。
カーニバルや田舎の収穫祭の定番の食べ物。
詰め物は、ジャム、リコッタ、栗のコンポート、ジャンドゥイアなどや、ピッツァ生地にモッツアレラの小角切りとトマトのパッサート、モッツァレラとアンチョビなど。


カルツォーネ・フリット。


カルツォーネとパンツェロットの違いを説明してる動画。見る限り、かなり違う。そもそもナイフとフォークで食べてる。


パンツェロットvsピッツァ・フリッタ



パンツェロットのリチェッタは次回。

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2025年8月14日木曜日

イタリア中部の大人気ストリートフード、ポルケッタ。その産地として有名なアリッチャは、カステッリ・ロマーニの村。ローマの貴族に人気の避暑地でワインの産地。

今日のストリートフードは“ポルケッタ”です。記事の日本語訳は(CIR4月号)P.23。

イタリアのストリートフードの中でも大人気、ポルケッタporchetta。


ポルケッタは中部イタリアの名物。私は、初めて出会ったのがウンブリアだったので、てっきりウンブリアの名物だとばかり思っていました。ちなみにウンブリアのポルケッタもすごく美味しかったです。ところが、ローマに行ったらあちこちにポルケッタのパニーノを売る店があります。実は、ラツィオ・ウンブリア・マルケ・アブルッツォ、トスカーナにも普及しています。そもそもポルケッタの伝統は、エトルリア人や古代ローマ人までさかのぼることができるのです。ポルケッタの本場を名乗る地域もたくさんあります。
そんなイタリア中部で、本家と認められているのがアリッチャAricciaです。

アリッチャのポルケッタ。



アリッチャはローマ県のカステッリ・ロマーニ地区で一番有名で人気の場所。

カステッリ・ロマーニ。


BGMでアリッチャ・リッチャ・リッチャと連呼してますね。すごいクセになる。

カステッリ・ロマーニは白ワイン、フラスカーティの産地。

フラスカーティ

ローマの貴族たちに愛された地。夏の避暑地で、狩りをする場所でした。ワインの美味しさも貴族たちを惹きつけた要因の一つ。


ワインのフラスカーティ。


ポルケッタはローストポーク。その歴史を紐解くと、モンテ・カーヴオの古代ローマのユピテル神殿への捧げものがルーツだそうです。豚を丸焼きにする職人技がどんどん洗練されていき、父から息子へと伝わって現在に至ったものが今のポルケッタ。

モンテ・カーヴォのユピテル神殿へのハイキング。


アリッチャのポルケッタメーカー。


ポルケッタは若い雌豚肉のロースト。骨を取って内臓を抜き、きつく縛り、塩、こしょう、ローズマリー、にんにくなどで調味ししてオーブンで丸ごと串焼きにします。豚肉の品質が出来上がるポルケッタの質を左右します。雌豚のほうが肉が柔らかくて風味が良いんだそうです。外側はこんがりと焼き、内側の肉は強い味でこしょうやローズマリーの香ばしい香り。焼き上がったらスライスしてパンにはさみます。パンは薪で焼いたロゼッタかフィローネ。

4代続くポルケッタメーカー。
ポルケッタは丸ごと子豚肉の串焼きロースト。オーブンで焼く。一度に5匹分も入れて焼く。


アリッチャの老舗、レオパルディ。


ストリートフード・アッラ・イタリアーナ』にはこの店のリチェッタも載ってます。


ポルケッタに組み合わせるお勧めスプマンテは、フランチャコルタ・ベルルッキ。



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2025年8月13日水曜日

ジェノヴァは揚げ物の聖地。

(CIR4月号)の“ストリートフードとワインの新しい組み合わせ”の話(P.22)。今日のストリートフードは、リグーリアのフリッシュ。

フリッシュfrisceu。フリットfrixuという意味のラテン語が語源。


代表的なのはバッカラのフリッシュ。
衣は小麦粉、ビール、塩。

ジェノヴァの最高のフリッジトリア。


ジェノヴァのアンティカ・フリッジトリア・カレガ。わら半紙のコーンに詰めて串を1本差すスタイル。


バッカラのフリットはサン・ジュゼッペの祭りの食べ物。下はバッカラ祭りの動画。


組み合わせるワインはフランチャコルタ・カ・デル・ボスコ・サテン。
サテンはフランチャコルタの中でもっとも調和のとれた最高の個性を持つタイプ。シャルドネが主体で加えるのはピノ・ビアンコのみ。泡はとても細かくクリーミー。絹のような柔らかさが感じられるロンバルディアのスプマンテ。


れいによって動画で見て飲んだ気になるカ・デル・ボスコ、フランチャコルタ。


フリットとフランチャコルタの組み合わせ、美味しくないわけがない。


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2025年8月12日火曜日

フィレンツェのランプレドットはナポリのピッツァ、シチリアのカンノ―二だって。

(CIR4月号)の記事“ストリートフードとワインの新しい組み合わせ”(記事の日本語訳はP.22)、今日のストリートフードは、“ランプレドットlampredotto”です。
によると、フィレンツェを訪れる観光客の間でも、とても人気のストリートフードだそうです。

フィレンツェのストリートフード、ベスト5の動画では、第4位という人気の1品。


私はフィレンツェのイタリア語学校に通ったのですが、行くまでは、牛の胃袋なんて見たことも食べたこともありませんでした。多分、大多数の観光客もそうです。でも、いつの間にか、ランプレドットを食べていました。何なんでしょうねえ。フィレンツェの内臓料理のストリーフードの人気は、すごいですねー。

フィレンツェの人気のストリートフードの屋台。こんな行列ができてれば、ちょっと食べてみたくなるのが観光客というもの。


ランプレドット


自分が食べているものが牛の第4胃だったということは、観光客たちは、たいてい国に帰ってから知ることになる。

さらにほとんどの人は知る由もないが、ランプレーダというアルノ川にたくさんいたヤツメウナギがその名の由来。

ヤツメウナギ。



ア、アリエナイ。牛の胃袋は食べてもいいけど、ヤツメウナギ初めて食べた人、すごすぎる。ランプレーダがヤツメウナギだと知った後は、ランプレドットがまともに見れない。
ランプレドットは牛の腸をゆでて小さく切って、塩、こしょう、サルサ・ヴェルデで調味して、フィレンツェ唯一の塩入りパン、セメッレで挟んでゆで汁少々をかけたもの。

セメッレの歴史と消滅。

そして記事でランプレドットと組み合わせたのが、ロゼのシャンパーニュ。
ランプレドットより出会うのが難しそう。
シャンパ―ニュ・ルイ・ロデレール。


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2025年8月9日土曜日

フランチェコルタDOCGはラベルにスプマンテとかメトド・クラシコといった表記が一切ない。フランチャコルタという名前には品質も醸造方法もすべてが含まれているので、それ以外の記述は禁じられているのだ。プライド高そうなワイン。

今日のお題は、シチリア発の世界的人気のストリートフード、アランチーニに合うワインです。
(CIR4月号)の記事で、アランチーニと組み合わせたのは“フランチャコルタ・ウベルティ・キンクエ”でした。

フランチャコルタ

フランチャコルタ・ウベルティ
動画で飲んだ気分に。

フランチャコルタはローマ時代にはすでに上質のワインができる条件を備えた土地と言われていた。しかし、現在のようにシャンパンのようなワインとして広く知られるようになったのは、1960年代になってからのこと。シャンパンのようなワインとは、ボトルの中で発酵させる製法を用いていることを意味する。
 一度フランチャコルタがスプマンテに適する土地ということが証明されると、それまでスティルワインを造っていたメーカー゛次々とスプマンテ造りに取り組むようになった。やがて厳格な規律が作られ、1995年にはDOCGとなっている。

DOCGとなったフランチャコルタのラベルには、“メトド・クラシコ”や“メトド・トラディツィオナーレ”、あるいは“スプマンテ”という表記は一切ない。“フランチャコルタ”と記せば、その中に、品質も醸造方法もすべてが含まれているため、それ以外の記述は全て禁じられているのだ。

フランチャコルタ



フランチャコルタがあるのはロンバルディアのブレッシャ県のイゼオ湖に面している。土壌は氷河期氷堆石からなり、泥、ミネラル、砂利を多く含むぶどうの栽培には理想的な地。フランチャコルタた独特の気候もワイン煮重要な影響を与えている。
その名前は、おそらく中世にこの地域にあった修道院が領主に税金を払っていなかったことに由来すると考えられている。免税地区という言葉が時とともに変化したというもの。

フランチャコルタの修道院の一つ。


フランチャコルタのワイナリーは見学可能なところも多く、ストラーダ・デル・フランチャ協会では見学可能なワイナリーのリストも提供している。修道院巡りもいいけどもちろんメインはテイスティング。

イゼオ湖


フランチャコルタに使用されるぶどうは、シャルドネ、ピノ・ネロ、ピノ・ビアンコの3種類。完熟したぶどうを8月数に手作業で摘み取り、すぐにソフトに圧搾する。モストを発酵させて糖分がアルコールに変わったら、濾してキュヴェを造る。キュヴェとは年の違うワインを慎重にテイスティングしてミックスさせて作ったフランチャコルタのベースとなるワイン。これに“ティラッジョのシロップ”(砂糖と酵母の溶液)を加え、厚いガラスのボトルに入れて二次発酵させる。出来上がったスプマンテはここのボトルのまま出荷される。
 二次発酵中、ボトルは11~13℃の暗いカンティーナに寝かさせる。ゆっくりと発酵が進む間に、細かい泡が発生する。ワインが酵母に触れている期間は最低18ヵ月で、長くて数年。この間に独特の香りが生まれるてフランチャコルタ特有のブーケになる。
 フランチャコルタの特徴は細かくて持続する泡、豊かな麦わら色、強い酵母の香り(パンの皮の香り)、デリケートなフルーツやスパイスの香り。心地よく締まった、フレッシュな味。
組み合わせる相性のよい料理は、地元の湖や丘陵地の産物、淡水魚、きのこ、コーン、牛肉の料理など。


フランチャコルタ、ビギナーズガイド


フランチャコルタのストラーダ・デル・ヴィーノ。



北のイタリア唯一のDOCGのスプマンテをシチリアのストリートフード、アランチーニと組み合わせる、という大冒険、いいかも・・・。


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