2021年8月10日火曜日

エトナのワイン・ロード

サーレ・エ・ぺぺ』2019年9月号の記事から、もう一つ。
“エトナ山のストラーダ・デル・ビーノ”です。
ヨーロッパ最大の、とても活発な活火山だが、麓のカターニアとは数kmしか離れていない。
その火山性の土壌のせいか農作物がよく育ち、ユネスコ世界遺産でもあり、シチリアの人たちからとても愛されている山。

これまで、エトナのレモンやピスタチオについて取り上げたことがありましたが、今回は、ワインです。
エトナ山にはワイン・ロードがあり、観光客の受け入れも積極的です。
エトナのワイン↓

シチリアを代表する造り手、プラネタが、自社のリゾートホテルで世界中の顧客を相手に確立したシチリア料理の本。

シチリア/クチーナ・ディ・カーザ・プラネタ

上の動画ではシチリアを代表するワインの造り手たちがエトナのワインについて語っています。近年のシチリアワインの躍進は凄まじく、あっという間にイタリアを代表する上質ワインに仲間入りしましたが、この現象を牽引する人たちです。

そしてこのブームが生まれたのが、エトナ山の麓からでした。
ワインが成功しているということは、よそ者も大勢やってきているはずで、こんなにも危険で巨大な火山の恵みを受けている人たちは、常に団結して前進しようとしています。



地中海の海流とアフリカの熱い風が生むシチリアワイン


ぶどうは地元の土着品種で、赤はネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カップッチョ、白はカリカンテ、カタッラット。標高の高いエトナの独特の土壌と海風と、エトナ山に降り注ぐ太陽を受けて育ちます。
エトナのワインには、ビアンコ、ロッソ、ロザートがあり、ワインはエレガントで香りが良いのが特徴。
ワイン・ロード沿いの見学や試飲を受け入れているカンティーナは20軒以上。
“黒い土terre nere”と呼ばれる火山性の土壌で育てたぶどうから造られるエトナワインを、地元の伝統的なパスタや野菜料理、チーズ、ドルチェと一緒に味わうことでができます。

カンティーナの紹介は次回に。

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