イタリアのクラシックドルチェ、トルタ・デッラ・ノンナがトスカーナ生まれの松の実のケーキということを知り、トスカーナ料理の本を調べてみました。
トスカーナ料理書の傑作とプッシュしていた『ルフィーノのトスカーナ』ですが、売り切れたようです。残念・・・。
この本で紹介している松の実のケーキは、松の実のチャンベッローネil ciambellone con i pinoli。
こんな話が添えてありました。
「チャンベッローネは家庭で作る焼き菓子の中でも、簡単にできるの定番のドルチェだ。比較的ヘルシーなので、朝食に食べてもよいし、しっかりしたおやつにもなる。家庭料理の常で、チャンベッローネにもバリエーションは豊富にある。」
チャンベッローネも、実はイタリアの家庭のクラシックドルチェの一つで、その素朴さとシンプルさから、これもおばあちゃんのケーキ(トルタ・デッラ・ノンナ)の一種とみなされています。
・レーズン75gをオレンジの汁で戻す。
・00番の小麦粉500gとベーキングパウダー16gを振るう。
・ボールの下に湿らせた布巾を敷き、小片にした室温のバター250g、オレンジ1個の皮のすりおろし、レモン1個の皮のすりおろし、バニラ1本の種を入れ、砂糖300gを少しずつ加えながら5分ホイップする。
・卵275gを1個ずつ加える。卵を混ぜ込んだら小麦粉を大さじ1ずつ加える。
・牛乳250gを加える。
・レーズンの水気を切って小麦粉をまぶす。
・オレンジピールの小角切り50gとレーズンを混ぜる。チョコチップやしょうがのカンディートで代用できる。
・エンゼル型にバターを塗って小麦粉をまぶし、生地を半分流し入れて平にし、レーズンとオレンジピールを散らす。その上に残りの生地を入れる。180℃のオーブンで約1時間焼く。
・串を刺してみて乾いていたら焼き上がり。
・型から出して冷まし、粉糖を振りかける。
これはエンジェルケーキですね。
『ルフィーノのトスカーナ』の松の実のチャンベッローネは仕上げにアイシングをかけてから松の実を散らします。真っ白いアイシングとふわふわの生地が、エンジェルケーキという名前によくマッチしている天使みたいなケーキです。
『ロッショーリ』
チャンべッローネについて、こんなことが書かれていました。
その前に、まずはリチェッタ。
材料
00番の小麦粉・・500g
砂糖・・200g
卵・・4個
EVオリーブオイル・・250ml
牛乳・・250ml
レモンの皮・・1/2個分、塩
ベーキングパウダー・・16g
飾り用ブラウンシュガー
・卵と砂糖を白くなるまでホイップする。
・塩、油、レモンの皮、最後に振るった小麦粉を加える。
・速度を落として2分こね、ベーキングパウダーを加える。再び4〜5分こねる。
・エンゼル型にバターを塗って小麦粉をまぶし、生地を流し入れる。表面にブラウンシュガーを散らし、180℃のオーブンで20分、160℃でさらに20分焼く。
・このチャンべッローネのポイントは型だ。卵白の泡立て方や材料の混ぜ合わせ方は重要ではない。
すべては型の中で起こる。
生地を焼く温度も型が変わると変わり、結果も変わる。
このリチェッタで使うのは、一般的なチャンベッローネの型よりの幅が広くて低めのアルミの型だ。
中央の穴は閉じているもの。
穴がある中央部分は熱が穴で遮られて温度が上がり、焼く時間も短くなってしっとりしたチャンベッローネになる。
ロッショーリ↓
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「総合解説」
『ロッショーリ』
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