ブロンテのピスタチオの生産量は年間2000トン。
世界のピスタチオのわずか0.4%。
隔年収穫と数が少ないブロンテのピスタチオは、主にドルチェ、ジェラート、サラミに加工される。
そう言えば豚肉で知られるネブロディも、エトナの麓にある。
ネブロディとエトナ
いまさら言うまでもないが、シチリアで一番人気のあるドルチェ、(というか世界中で一番人気があるイタリアのドルチェかも)カンノーリには、トラーパニ、パレルモ、カターニアという3大流派がある。
材料や作り方はほとんど一緒だが、詰め物には2つの流派がある。
両端にオレンジのカンディートかチェリーを詰めるのはパレルモ派で、ピスタチオかアーモンドの粒を散らすのはカターニアなどシチリア東部の習慣。
さらには、都市部のカンノーリはよく練ったなめらかなクリームを詰め、農村部では濃くてきめの粗いクリームを詰める。
トラーパニ郊外のダッティロにある朝から晩までカンノーリを買う人がひっきりなしに訪れる店、エウロバールEurobar。
この店は、30年ほど前に目の粗いこしきでリコッタを裏漉ししてきめの粗い存在感のあるクリームを詰めるようにした。
親から子へと代々受け継がれてきた皮は口の中で溶けるよう。
大量生産品とは味が違い、電動の機械を一切使っていないというのが店の自慢。
さらに、パレルモの南にはカンノーリのメッカとなっている村がある。
15世紀に移民してきたアルバニア人が作ったピアーナ・デッリ・アルバネージPiana degli Albanesiという村で、村の周囲の牧草地で作られたリコッタの美味しさが魅力の一つ。ピアーナ・デッリ・アルバネージのエクストラバールExtrabar。
店のwebページはこちら。↓
店ではリコッタを数時間休ませてから絹地で裏漉しする。詰め物は注文が入ってから詰める。重さ3kgの特大サイズや150gのミニカンノーリも作っている。
ピスタチオの話をするつもりが、いつの間にかカンノーリの話になってました。
続きは明日。
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