2020年12月13日日曜日

イースター・エッグはイタリアではパンを卵で飾るスタイルに進化した。サルデーニャのコッコーイもナポリのカザティエッロも主役はパンだった。

命や自然の再生を祝う祭り、復活祭。
その象徴となったのは、生まれたばかりの動物やミルク、卵などでした。
中でも手に入れやすい普遍的な食べ物、卵は、イースターエッグなどと呼ばれてヨーロッパを始めとする世界各国に広まりました。
ヨーロッパの伝統のイースターエッグ↓
復活祭は老人と子供の距離が近くなる祭り。
卵はこの時期、子供へのギフトの定番。


卵でパンを飾るのはサルデーニャなどイタリアの地中海地方に広まった習慣。
“コッコーイ・クン・スオイCoccoi c'un S'ou”は、パスタ・ドゥーラpasta duraという細かい細工に適した硬い生地のパン。


材料は
セモリナ粉・・500g
ぬるま湯・・250g
塩・・大さじ1
ゆで卵・・5個
生イースト・・15g

パーネ・ドゥーラ生地のパンといえば、フェラーラ名物のコッピア・フェッラレーゼが有名。

卵で飾るパスクアのパンの代表格は、ナポリのカザティエッロ。
リチェッタは「総合解説」P.25にあります。
2013年のピッツァ・ナポレターナの世界チャンピオンでナポリの食文化に詳しいピッツァイオーロのダヴィデ・チヴィテッロが作るカザティエッロ。

こんなに専門的なことをよどみなく、手も動かし続けながら話すことができるって、どんだけ研究したんでしょうね。
しかもおちゃらけもシモネタもなしのど真面目に。
彼のwebページ(こちら)によると、9歳からピッェリアで働いてたんだって。
カザティエッロはやっぱりパン。ピッツァイオーロが作るカザティエッロ、食べてみたいです。



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総合解説
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