ヴァルテッリーナのピッツォッケリの話が出たら、もう1品、忘れたら可愛そうな料理があります。
ポレンタ・タラーニャ↓です。
どちらもヴァルテッリーナで生まれた料理。
ヒッツォッケリはそば粉のタリアテッレで、ポレンタ・タラーニャはそば粉ととうもろこしの粉のポレンタ。
「総合解説」13/14年2月号によると、
そばは17世紀末に当時はトルコ領だった東ヨーロッパやバルカン半島(そのためにサラセンの麦と呼ばれた)から、ヴァルテッリーナやベルガモの渓谷に伝わりました。
そばは山の段々畑でも容易に栽培できて他の穀物より早く熟したので、19世紀前半に広まります。
つまり、食料が不足していた時代で、飢えた貧しい人々の大切な食糧だったのでした。
厳密にはイネ科の穀物ではなく、タデ科だそうで、グルテンが少ないのでパンには向いていません。
農民料理で色は黒ずんでいますが、山の美味しいバターやチーズを混ぜ込むと、なかなかのご馳走のポレンタになります。
タラーニャの語源はポレンタをかき混ぜるのに使う長い木の棒、タライtarai。
バターとチーズを加えるタイミングやかき混ぜ方が重要で、経験が必要な料理です。
ポレンタ・タラーニャの食べ方↓
想像してたのと違う!
ちなみに、チーズは完全に溶かさないように混ぜます。
元々完全に溶けないチーズですが、チーズを加えて3、4回混ぜて出来上がり。
ヴァルテッリーナのチーズ
代表的なのはヴァルテッリーナ料理の99%に入っているビットvittoやシムディンscimudin。
とろけるチーズでも南と北ではかなり違う。
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