今月のリチェッタ2品目は、“スクアックエローネのオルゾットです”(リチェッタは「総合解説」2019年1/2月号P.4)。
リゾットのオルゾ版。
オルゾ↓
オルゾorzoとは、皮がむけやすい裸麦と呼ばれる品種の大麦で、人類が最初に栽培した穀物と考えられている。
地中海の農民の炭水化物源で、食生活のベースの食材だった。
古代の人は、ポレンタにして食べていた。
「総合解説」2012年11月号によると、
オルゾは血糖値が上がりにくい食べ物で、オルゾがベースの食事をすると、新陳代謝が刺激されて、脂肪の中の糖質が蓄積されるのを減らすことができる、これにより空腹を感じにくくなり、昼食後のインスリン分泌による眠気を防ぐことができるそうです。
オルゾは水溶性繊維質、特にベータグルカンを多く含む。
食物繊維は腸を食物が移動する時に粘膜を傷つけないという特性があり、心臓脈管系のリスクを減らす。
さらに煮ると大量に水分を吸って膨らむので低ロリーのダイエット食にもなる。
現代人のメタボ対策にも有効な食べ物。
さらにミネラルとビタミンB群が豊富でとてもヘルシー。
痩せた砂利の多い土地でも育ち、過酷な気候でも生き残り、有史以前から世界中に広まった穀物。
中世には貧乏人の穀物と考えられていたが、第二次大戦まではもっとも高貴な穀物とされていた。戦後、小麦など他の穀物に押されて消えていったが、食品の研究が進むにつれて現代人の食生活を補う食べ物としての価値が高く評価されている。
上がったり下がったり、色々あったんだねー。
調理する時は12時間ほど水に浸す必要があるが、皮をとったタイプは15分ほど。
オルゾ・ペルラート↓
野菜のオルゾット↓
作り方はリゾットと同じ。
ただ、今月のリチェッタでは、ターメリックを加えたブロードで煮て、鮮やかな黄色いオルゾットにしている。
リゾットとサフランのリゾットでは見栄えがかなり違うように、黄色いオルゾットはなかなか美味しそう。
さらに軽い酸味があるクリームチーズ、スクアックエローネであえて焼いたグアンチャーレをのせている。
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