2020年10月11日日曜日

アルプスは南の地中海に匹敵する国際的ウインターリゾート地でした。ストランゴラプレーティは大食いの司祭にまつわる料理。


わたくし、トレンティーノ・アルト・アディジェなんて北の端の山の中のド田舎だろう、なんて侮っていました。
大変失礼しました。
たしかにここはアルプスの山の中。
国立公園もたくさんある美しい場所で、冬はウインタースポーツのパラダイスになるのでした。
世界中から観光客がやってくる国際的なリゾート地として発展したきた地方で、グランシェフたちの店も多いのです。

ドロミテ・アルプスのスキー客↓
ステキなところですねえ。
スキーができないのに行きたくなりました。


そんなトレント地方の料理として今月の「総合解説」で紹介したもう1品は、この地方の名物料理、ストランゴラプレーティです。

この地方の料理は、雪に閉ざされる厳しい冬の間は、山が与えるものを最大限に活用します。
さらに、オーストリア・ハンガリー帝国の一部だったため、オーストリアとイタリアの食文化が混ざり合っています。
とは言っても地中海料理よりはドイツ系に近い料理です。
この地方は現在のオーストリアの一部と合わせてチロル地方と呼ばれましたが、第一次大戦後に南部だけイタリアに属するようになりました。

南チロルの料理は味が強く、スパイスを使ったものや燻製料理が多いのが特徴。

ストランゴラプレーティは、司祭の首を絞めるという変な名前の料理。「総合解説」2016年3月号によると、
山の食糧事情が厳しい貧しい農家を訪れて、敬虔な主婦がやりくりして作った熱々のニョッキをご馳走になろうと企んだ不届き者の司祭(プレーテイ)が、大きなニョッキを喉につまられたからこう呼ばれるようになったという、その光景が目に浮かぶような言い伝えが語り継がれています。
ストランゴラプレーティ↓

パンは最低2日経った硬い地元のパン。
これにほうれん草を加えますが、地元のハーブを加えるのが伝統的。

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総合解説
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