ローマの家庭料理としてラツィオの人々に愛されている料理ですが、一般的なじゃがいものニョッキとはあまりにも違い、よく言われるのが、セモリナ粉やバター、パルミジャーノ入りで、まるでピエモンテ料理みたいだ。
ということはつまりフランス料理みたいだ。
これは何気に、おしゃれで洗練された料理だと認めている?
そもそも肉を禁じられて魚を食べる金曜日に備えて、お腹を一杯にするために食べる木曜日のニョッキとしては、かなりお上品な感じ。
とにかく、ニョッキ・アッラ・ロマーナのルーツは謎です。
アルトゥージなど有名な家庭料理の本にリチェッタがあったりするので、昔からある料理なのは確か。
分かっているのはその程度。
残ったセモリナ粉を有効利用するために考え出された家庭料理で、肉類は入りません。デリケートな味の料理なので、強い味の食材を加えるのはNG
今回は、『オステリエ・ディ・イタリア』より、
ローマのオステリアのリチェッタを訳してみます。
Osteria del Veldromo Vecchioのリチェッタです。
ニョッキ・アッラ・ロマーナGNOCCHI ALLA ROMANA
材料/4人分
セモリナ粉・・400g
卵黄・・2個(好みで)
牛乳・・1L
パルミジャーノ
バター・・150g
塩、ナツメグ
・鍋に牛乳を入れて沸騰させる。ダマにならないようかき混ぜながらセモリナ粉を振り入れ、火を弱めて塩少々とナツメグを加える。かき混ぜながら30分煮る。
・火から下ろしておろしたパルミジャーノを大さじ1と溶いた卵黄を加える。
・大理石の台をぬらして生地をあける。
・厚さ約1cmに広げて平らにし、冷ます。
・型かグラスで余る生地があまりできないように丸く抜く。
・オーブン皿にバターを塗り、ニョッキを重ならないように並べ、余った生地も底に加える。
・各段にパルミジャーノと溶かしバターを散らす。
・オーブンで約10分グラティナーレしてきれいな焼き色をつける。軽く休ませてサーブする。
ローマのオステリア
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「総合解説」
『オステリエ・ディ・イタリア』
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